入梅・・・6/5野毛屋

朝起きると雨が降っていた。
後に知ることとなるが、関東地方はこの日梅雨入りをした。

私は暫し逡巡する。

釣りには行きたいが雨には濡れたくない。

しかし予報によれば雨は午前中で止むという。

私は気力を振り絞って出発した。

狙うは旬真っ只中の東京湾金アジと、期間限定白子フグの午前午後リレー船。

まずはアジ。
ひところは水深15mで爆釣していたのだが、このところ潮が澄んでいるとのことで40m弱の深場を攻める。

下げ潮が速く、風は潮と逆向きの南西、仕掛けが落ち着かずタナ取り難易度が非常に高い上に、ポイントはアカクラゲがワンサカいて忍耐力も試される展開。

雨は強くなったり弱くなったりを繰り返しながらもnever stop。

しかし私もnever give up。

折れない心でコツコツ貯めて37尾でフィニッシュ。

20cmぐらいの特別小さくもないけど中羽とは呼べない微妙なサイズが主体、しかしコロコロ太ったキンキラボディはいかにも旨そうである。

船の周りをイルカが跳び跳ねたり、船の真下を余裕で2m以上ある大きな鮫が悠然と泳いでいたりと、いつもと違った八景沖。
今年の観音崎真鯛戦線の異常なまでの不振と何らかの関係があるのかもしれない。

一旦帰港し陸で昼食を摂ってから、さぁ、午後は苦手種目のフグ。
昨年の白子の時期以来だからおよそ一年振りである。

釣りは何時だって筋書きの無いドラマのようなものだけれども、私にとってフグ、ことに湾フグ釣りは筋書き以前にドラマですらない前衛芸術のようなものに感じられることが多々あり、不可解な想いに捕らわれることが多いのだ。

この日は船全体で極端にアタリが少なく、前衛芸術度は低い単なる渋い釣りとなった。

私の竿にアタリは2回のみ。
それで2尾を釣り両方から白子が出てきたので個人的には及第点ではあります。

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雨は釣りの終盤になって漸く止み、帰港する頃には晴れ間も覗いてきた。

梅雨空のようにすっきりしない釣りではあったが、5月は一度しか釣りに行けずその一度が外道のアタリすらない丸ボウズ、久々にクーラーに自ら仕留めた魚を仕舞い、私はお裾分けの為にまずは実家へと向かった。

【釣果】
<午前アジ>
7時出船、11時沖揚がり
アジ37尾(外道:イシモチ)
<午後フグ>
12時30分出船、16時沖揚がり
ショウサイフグ2尾



【タックル】
<午前アジ>
ロッド:アルファ・タックル?エアボーンスティック30T-200
リール:SHIMANO オシア・カルカッタ301HG
<午後フグ>

ロッド:マニアス・フグ・リミテッド
リール:SHIMANO ステファーノ201
ライン:PE1号

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【本日の総括】
アジは旨い。
安定的に旨い。
そして久し振りに味わうショウサイフグの炙り刺身と白子ポン酢の旨さ。
まさに釣らなければ味わえない味覚だ。

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もう少し真剣にフグ釣りに向き合ってみようかな?

そんな気持ちになった。