台湾放浪記・・・5/8

最終日。

私はゆっくり起きて、時間をかけてシャワーを浴び、種類が豊富で味も良いホテルの朝食をのんびりと堪能し、ウォシュレット付きの綺麗なトイレで思い残すことなく放出し、穴の空いた靴下と二度と着ないTシャツと何の役にも立たなかった地球の歩き方をゴミ箱に放り込み、荷造りをしてからチェックアウトした。

バックパックをフロントに預けててくてくと迪化街まで歩く。
特に欲しいものはない。土産を買うつもりもない。
でもこの市場をぶらぶらすると、何とはなしに楽しい気持ちになる。

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街のあちこちでこのような熊本地震への義援金の貼り紙を目にする。
嬉しいような、申し訳ないような、複雑な気分である。

蒋介石の面子で国連を脱退したはいいが、北京に首都をもつ中国からは自らの国家の一部とその存在を蹂躙され、世界の孤児とまで言われる台湾。

一方で、我々世代が受けた戦後教育はかつて我々はアジア諸国への侵略者であったという反省を教え込まれ、ニュースでは東アジア諸国(と言っても2.5ヶ国しか思い浮かばないけど)の激しい反日感情を嫌という程突き付けられる。

しかし学校では教わらない、ニュースからは伝わらない真実がここにはある。

特に意見を表明しようとか、喧伝しようとか、アジテーションしようとは思わない。
しかし私は日本人は国も個人ももっと台湾に目を向けるべきだと考えている。

私個人もこれからも台湾を愛していこうと静かに思うのみである。


さてホテルに戻り荷物をピックアップ、MRTで台北駅まで行き、そこから桃園空港行きのバスに乗る。

いよいよ台湾ともお別れだ。

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行きに30分遅れたトランスアジア航空は、チェックインの時点で既に25分遅れの表示が出ていた。
本当に25分の遅れですむのか怪しいものだと思っていたら、案の定50分も遅れた。

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台南で食べ損ねた担仔麺を空港で食べる。
高くて不味い。これなら新宿の台南ターミーの担仔麺の方が遥かにマシだ。
空港のレストランが概ね高くて不味いというのは万国共通のようで、それはここ台湾でも例外ではない。

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再見。