台湾放浪記・・・5/7(その2)

台北駅からMRT淡水線に乗り、雙連駅で降りる。

最早地図は不用、歩き慣れたといってもいい道を歩き、ホテルにチェックイン。

「あれ?あなた前に来たことありますか?」フロントの女性に言われる。彼女に勿論見覚えは無いが、宿のデータベースに私の名前があったのだろうか?
確かにこのホテルには3年前のGWにも一度泊まっていて、その時は3泊だか4泊だか連泊し、しかもそれが私の初めての台湾であった。
僅か3年で私と台湾の距離は随分と縮まったものである。

部屋に入り、パスポートの台湾入国スタンプを数えてみると、実に8個もあった。
トランジットの合間に食事をするために入国手続きをしたのが1回、出張が1回含まれるが、それでも結構な頻度で来ているのだなと再確認。

今後も来る機会はあるだろう。
私が日本人であるかぎり。

ホテル近くで気に入っていた刀削麺店は移転してしまったとのことで、仕方なしに駅前の店で牛肉麺を食べる。

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170元と高め。
首都の物価が高いのは、いずこも同じか。

もう台北には特に観光したいようなところもない。
土曜日の士林夜市で人混みに揉まれるのも真っ平御免だ。

私はMRTに乗り、淡水へ向かった。
海辺でビールでも飲みながら、ゆっくりと本を読もう。

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淡水の夕暮れ。

淡水老街の最奥近くの食堂に入り、生ビールと魚丸湯を頼む。
店員のお姉さんが何かを言いに来たが、生憎と私は中国語が分からない。何度も私がオーダーした魚丸湯を指差しているので、OK,OK,問題ないと答える私。

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ビールが旨い。
と、しばし待って提供された魚丸湯を見て私は絶句した。

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なんだ、この巨大な鍋は!?
軽く三人前はありそうなボリューム、ようやく私は店員のお姉さんが私に何を確認していたのかを理解したが、後の祭りである。

こうなったらビールお代わり!

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二杯目のビールと巨大鍋。
私は意地で完食した。
先程食べた牛肉麺が余計だった。

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その後私は夕陽に向かって走る船に乗った。
職業柄船を見たら乗らないわけにはいかないのだ。

淡水の街が漆黒に包まれてから、私はホテルに戻った。
戻る途中で旅の疲れを癒すべく、マッサージ店に寄った。

台湾のマッサージは割と有名なようだが、私は今だかつて台湾のマッサージ店で驚くような施術には出会った事がない。
この日は初めての店で足裏と上半身のマッサージを受けたが、やはり凡庸な印象であった。
嗚呼、バンコクの馴染みの店で(と言っても4~5回しか行ってないけど)タイマッサージを受けたいな。

コンビニでビールとスミノフを調達し、昨夜購入したビーフジャーキーの余りをツマミに部屋飲み。
異国だからと張り切って夜遊びするより、部屋でまったり飲んで眠くなったらすぐに寝てしまうスタイルが最近の私には合っている。

こうして台湾最後の夜は、日常と何ら変わらずに更けていった。