台湾放浪記・・・5/6
モーニングコール3:30、出発3:50。
漁師にしてみれば特に驚くに値しない。
阿里山森林鉄道の、いや、台湾のなかで最も高い位置にある祝山駅は日の出で有名なのだそうだ。
前日の天気予報では曇り、しかし私は賭けましたよ。
バッチリ拝めた御来光。
この時季にこの晴天、運が良かった。
こちらが御来光列車、阿里山森林鉄道祝山線。大陸からの旅行者軍団が織りなすちょっと遅れた修学旅行のような地獄の車内に一人佇む日本人、疎外感もひとしおであった。
シャワーを浴びて朝食を済ませたら昨日の森林浴の続きに出掛ける。
う~ん、マイナスイオン。
小さくて濁った池。
遊泳禁止の看板があったが、こんな汚い池に飛び込めるのは阪神が優勝した時のタイガース・ファンぐらいなものであろう。
少し先にはやや大きな池。
二つ合わせて「姉妹譚」というそう。
とにかく五月蝿くてマナーの悪い大陸からの団体には辟易しっぱなしではあったが、さりとてこのような深い森の奥で完全に一人になると何となく恐怖を感じるのもまた事実。
例え話とか一般論ではなく、「森は生きている」という実感を肌で感じ、なんだか取り込まれてしまいそうな気がするのだ。
瓦葺きの和風な家もございます。
阿里山猫。
阿里山犬。
帰りは森林鉄道は使わず、12:40に阿里山ビジターを出発するバスで嘉義駅へと向かう。
旅情・旅愁を抜きにすれば、バスの方が遥かに便利である。
やかましい某国の団体も居なかったし。
そこから台湾国鉄の急行に乗り換えて苗栗県の三義で下車。
観光客は素通りするべきような小さな駅である。
さて、どうしたものか。