ズレ…12/6千鯛丸(千倉)

寒くなってくると恋しくなってくる釣りがいくつかある。

千倉沖の寒ビラメもその代表格である訳だが、千倉での釣りは朝は早く、港は遠く、海は荒れがちで踏ん切りをつけるハードルが高かったりもする。

しかし船長ブログの「つり丸さんの取材予定ですが~ご予約が無い。あれ~どうしたものか、ヒラメ、ハタ狙いで募集中で~す。」のコメントが踏ん切りとなり今期初の予約を入れた。

さて前日は4.2kgのヒラメに3.5kgのマハタと大型に沸いた1日となったようで、この日も否が応でも期待は高まる。

5時35分、東の空が僅かに色付き始めたような気がしないでもない漆黒の闇の中出港。
暗黒の世界をポイントへ向けてゆっくりと走る。

20分程でポイントに到着して投入の合図が一旦出るも、「あれ~、潮が速いや~。ちょっと待って~。」
相変わらずマイクパフォーマンスが楽しいゆるキャラ船長、逆潮の流れが思った以上に速いようで船を入れ直し。
すると幸先良くひと流し目からアカハタとソゲが顔を出す。
前日からの好調は継続中か?

そして私にも程なくして「ガツン!」というド派手なアタリ到来!
「すわ!3.5kgのマハタか!」
と興奮してアワセるも引きは激弱。
正体はカサゴでありました。

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良い天気だ。
そして良い潮色だ。シケが続いたとは思えない程に水は澄んでいる。
更に速い逆潮に強い北東風が加わり船は猛烈にトモ側に流される。

「そこが潮先だからね!」
と取り舵大ドモの私に“つり丸”誌スーパーAPCのEさん(仮名になっていない仮名)からまるでキャプテンUGのような檄が飛ぶ。
プレッシャーに極端に弱い私ではあるが、ここは果敢に立ち向かわざるを得ない。

私は波風に翻弄されながらも二足で踏ん張り、竿は常に手持ちで厳しい根周りでも底すれすれにオモリをオフェンシブにトレース。攻めるぞー、攻めるぞー、攻めるぞー、攻めまくるぞー。

そう、姿勢には問題が無かったはずなのだ。
しかし私には運だか腕だか、或いはそのいずれもが欠けていた…。

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【釣果】
5時40分出船、12時20分沖揚がり
ヒラメ3枚、アヤメカサゴ2尾、マハタ、チカメキントキ
 
 
【タックル】
ロッド:DAIWA 早舟ヒラメ M-270
リール:DAIWA SALTIGA-Z30L
ライン:PE3号、リーダー:フロロ40lb
 
【本日の総括】 
かつては持ってる男を通り越して持ち過ぎた男、「もちすぎ君」と称された私も今ではすっかり普通の男の子、まるで引退直後のキャンディーズのような存在であります。
そういえば前週も大型ラッシュに沸いた土曜日の第二忠丸の翌日に乗船し、数も型もふるわないという経験をしたばかり。何というか、バイオリズムとか運気にズレが生じているのかもしれない。

結局この日の獲物はアヤメカサゴ→アヤメカサゴマハタ(1kg前後)→チカメキントキ→ヒラメ(1kgぐらい)→ソゲ→ヒラメ(1.2kgぐらい)。

前日の大型祭りを知らなければ、もしくは取材日でなければ大満足な釣果なのだが、この日の私のミッションは数ではなく型。
そこはかとない悔しさが残ったのであった。

まあ悔しさは次回へのモチベーションになるし、遠くない将来に再チャレンジしましょう。

さて、最近実家では「捌いた魚しか受け取らない」という好ましくない風潮が芽生えつつあり、今回も差し入れにいったはずが差し入れた魚の処理を任されて帰宅がすっかり遅くなった。

ヒラメ&ソゲ、キントキ、マハタを持ち帰り今度は自分の為の下処理を。

マハタとヒラメは柵にして熟成へ。
この日の夕食は…。
 
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マハタのアラの煮つけ。並行して調理していたら煮過ぎてしまったが、それでもプリプリ食感で激ウマ!

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そして楽しみにしていたのが生まれて初めて釣ったキントキ
「ザ・白身魚」とでも呼びたくなるような締まりのある綺麗な身、味も淡白な中にしっかりとした旨味があってかなり旨い。
これも熟成向きの身質かな?

ソゲのエンガワも程良いアクセントになりました。

おわり。