ブログ開設8年

全く意識していなかったのでスルーしてしまったのだが、去る8月6日に拙ブログを開設してから丸8年を迎え、9年目に突入していたことが判明した。

「石の上にも三年」だとか、「桃栗三年柿八年」など、何かを為すのに時間が掛かることを表した箴言や格言は多いが、ただダラダラと然したる主張や表現もなく続けている拙ブログにも、続けたことによる何らかの価値が付与されているのだと信じたい気持ちもある。
例え価値など何もなかったとしても、だ。
だって8年だよ?


記憶というものは風化するし、感情というものは変節する。
だからこそ今この瞬間を切り取り、自らのフィルターを通して取捨選択をし、固定をする。

ある物事の表層を掘り下げて本質的な物語部分を抽出し、文章という抽象に変換して保存する。

節目を迎えて改めて思うには、このふたつの目的をもってブログを続けているのだということ。
その試みは上手くいくこともあれば、全くの的外れに終わることもあるが、経験的に言えば上手くいくことの方が圧倒的に少ない。
それでもかの村上春樹氏が自らのデビュー作の中で宣言したように、文章を書くという行為は自己療養へのささやかな試み足り得るのだ。

最後に、ここをご覧下さっている方々にも一言御礼を。
自分による自分の為の独り言のような独りよがりブログでも、誰かが読んでくれる緊張感が継続の為のモチベーションになっている部分が小さくないように思います。
最近多い「ラーメン食べただけ」投稿にだってそれなりの緊張感は伴います。

そんな訳で目的地は無いけれど行けるところまで行くつもりなので、9年目も何とぞ宜しくお願いします。

イメージ 1




拙ブログで最も思い出深い記事の一つ「アメリカの鱒釣り」より、Lone Pineの日の出。