7月
2015年も半年が経過し、7月がやってきた。
7月がくると真っ先に聴く曲があり、それがbloodthirsty buchersの「7月」である。
暑い夏の日射しを思わせるような曲は、今日のような梅雨空ではなく梅雨の合間の晴れの日が似合うが、それでも7月1日に「7月」を聴く儀式のようなことを気が付けばかれこれ10年以上も続けている。
音楽は勿論好きだが、自分にとってbloodthirsty buchersの音楽は余りにも特殊だ。
ベースもギターも曲の構成もオリジナリティの塊であるが故に代替不能なのだと言葉で説明することも可能だが、そういう次元とは異なるような気がする。
自分の心の奥底に、ブッチャーズの音楽でしか触れることの出来ない琴線が間違いなく存在する。
決して充たされぬ想い、果たされぬ希望、抽出出来ない物語。
そういった自分では辿り着けない迷路のような叙情を確実に刺激するのだ。
リーダーが亡くなり、バンドは止まっても、私は今後も折に触れてブッチャーズを聴くであろう。
ちなみに明日は会社の仲間と組んだバンドで「7月」を演奏する。