2015-06-30 詩 その他 #その他レジャー 昨日にまさる恋しさの 湧きくる如く高まるを 忍びて堪え何時までか 悩みにいきるものならむ。 もとより君はかぐはしく 阿艷に匂へる花なれば わが世にひとつ残されし 生死の果の情熱の 恋さへそれと知らざらむ。 空しく君を望み見て 百たび胸を焦すより 死なば死ねかし感情の かくも苦しき日の暮れを 鉄路の果てに迷ひ来て 破れむまでに嘆くかな 破れむまでに嘆くかな。 「昨日にまさる恋しさの」/萩原朔太郎 朔太郎はロックだな。 主観と俯瞰が同居する。