バリ島放浪記・・・3日目

朝から猿の惑星を探索し

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柄にもなく美術館で絵画を鑑賞し、その後昼飯を食べているところで雨が降り始めた。

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「やれやれ、またスコールか」と村上春樹的にため息をつき、屋根の下でスコールをやり過ごそうと思ったのだが、そのうち雷が鳴り始め、雨脚は集中豪雨のように強まる一方だ。

諦めた私はビンタンの大瓶を2本購入すると、白タクを捕まえ一旦ホテルに戻った。


シャワーを浴び、その後ベランダでビールを飲みながら本を読む。
バリ島まで来て何をしているのだろうと思わないでもないが、もし雨の休日を自宅で過ごすにしてもこんなにノンビリとは出来まい。

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これはこれで贅沢な時間ではある。

本当はタナロット寺院に夕陽を見に行こうと思っていたのに、夕暮れになっても雨脚こそ弱くなったものの天気は回復しない。
サンセットツアーは開催されなかった。

泣く子と地頭と天気には勝てない。

予定を変更してケチャを観に行くことにしたのだがこれが大正解!

ウブド中心部では週に2回しか催されていないというケチャ、つまり今宵を逃せば観れなかったわけだ。

無伴奏の男性合唱による宗教音楽、まるでグレゴリオ聖歌のようだがポリリズム的リズムの複雑さ、緩急自在のテンポ、難解な構成、聴いてるこちらがトランス状態に陥りそうなプログレッシブ。そこにまたしても物語を伴う舞踊が乗っかるわけだから感動しない訳がない。

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私はインドネシア語は一切理解出来ないのだが、ヒンズー・カルチャーとはプリミティブでプライマルで本質的だと思った。

そこにあるのは生と死の絶対感と、雌雄の絶対感である。

正に日本におけるサラリーマン社会と対極にある世界なのではないか?

旅は続く。
旅は私を覚醒させる。