バリ島放浪記・・・2日目

いやー、参った。

クタからウブドまでブラマ社のバスを予約していたのだが、そのバス発着場にて次のホテルのバウチャーと航空券のeチケットの控えをチェックアウトしたばかりのホテルに置いてきてしまったことに気が付いた。

そんなものなくても何とかなるかとも思ったけど、まあ所在がハッキリとしているなら取りに戻る方が無難だ。

そんなわけで予約を次のバスにスライドし流しのタクシーを拾ったらメーターの無いタクシーで、当然の如くボラれた。

予定より2時間ほど遅れてウブドに着き、ホテルにチェックインするとまたもやスコール。最近は異常気象で雨季と乾季の端境期が曖昧なのだとか。
いずこも同じである。
しかし部屋でじっとしているのも勿体ないので雨と汗でぐしょ濡れになりながら町歩き。

流石はインドネシアの中の唯一の非イスラム圏、ジャカルタジョグジャカルタなどとは異なり町歩きの途中でビールを飲むのには困らないのであった。

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名前忘れた豚の丸焼きのナシチャンプル。極めて美味。

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そして夜は王宮で行われる生ガムラン演奏付きの伝統舞踊鑑賞。

ジョグジャカルタで観たラーマーヤナも凄かったけど、このダンスも面白かった。

ガムランという音楽は音階もリズムも展開も不思議だけど、それが一子乱れぬ息の合った演奏で、尚且つ舞踊とも完全に一致しているのだから恐れ入る。
インプロっぽいけど完全に計算された音楽なのだ。

後期キングクリムゾンやエイフェックスツインなどはガムランの影響を相当受けているんじゃないかな?

こうして遠い異国で一人、完全に日常からかけ離れた体験をするということは、なんとも孤独でなんとも贅沢なものである。

孤独の先で出会うのは誰あろう本当の自分自身だ。
社会生活を営む上では虐げられ、圧し付けられ、無視されるいびつな形をした本当の自分と対話をすることは難しい。社会化とは自己のいびつな部分を隠蔽しマジョリティという名の無言の暴力に自らを当て嵌める行為なので、その難しさを自覚することがそもそも難しい。

私にはこのような環境にたまには身を置くことが重要なのかもしれない。

ではビンタンでカンパイ!

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