手巻きでかまします。…4/12庄治郎丸
前週レンタル・タックルで挑み2尾の貧果に終わった相模湾カマス。
初めて使う電動リールにスタンディング用みたいな太いワンピース・グラスロッド。手に馴染まないレンタルタックルがしっくりとこず、また継ぎ足したラインの配色を見落として7mもタナボケした状態で長時間攻めていたこともあり、自分の手巻きタックルで再戦してみようと思い立ち2週連続で平塚へ!
初めて使う電動リールにスタンディング用みたいな太いワンピース・グラスロッド。手に馴染まないレンタルタックルがしっくりとこず、また継ぎ足したラインの配色を見落として7mもタナボケした状態で長時間攻めていたこともあり、自分の手巻きタックルで再戦してみようと思い立ち2週連続で平塚へ!
予約メールに記載もしておいたのだが一応手巻きでやる旨を宿の若女将に告げると、オモリ120号だし仕掛けの回収が遅れると周りにも迷惑だしそれは無理だと言われる。
100m程度のタナなら問題ないと主張するも、宿の皆さんは懐疑的。
そんな訳で通常2000円のレンタル代を半額の1000円にしてもらい手巻きが厳しかった時の保険として電動タックルを船に持ち込むことを条件に手巻きOKの許諾をもらったのだが、結果的には終始手巻きで問題なく釣りが出来た。(1000円返してもらえばよかったな…。)
さて前日トップ60尾超えとなった爆釣の影響もあり、また久々の晴天でもあった為か船は大盛況!
カマス船2隻出しながら片舷8人乗船の総勢16人乗船。
これで密かに企んでいた「空いてたら船首でスロージギングを試させてもらう」という野望は夢と散る。
ポイントは先週同様に瀬の海水深100mチョイほどの地点。
前週は水深60~70m前後まで浮いていた反応は終始底から20m以内に概ね落ち着いていた。
一流し目から周りでポツポツと本命が釣れあがる。
しかし私は蚊帳の外。
「これ使ってみなよ。」
全く釣れない私を見かねたのか、隣のベテラン・アングラーが自作の枝スを私にくれた。
(庄治郎丸ではこのように同船者が親切にしてくれたり、話しかけられることがやたらと多い気がする。きっと良い船宿なのだろう。)
それは船宿のカマス仕掛けの針よりも2回りも3回りも大きな針にバケがついたもの。
食い渋りに針を大きくするとはこれいかに?
しかしその理由はすぐに分かりましたよ。
周りを見渡すと釣れている魚は殆どがスレ掛かり。
つまり餌に寄って来たカマスのからだの何処でもいいから針を刺す、前週船長が言っていた通りの引っ掛け釣りだったのだ。
そして!
冷静に周りを見渡して更にビックリ!
なんと殆どの方が仕掛けにタチウオ・ジギングで使用するようなトレブルフックを連結していているではないか!
これって完全にギャング釣りでは…。
それは船宿のカマス仕掛けの針よりも2回りも3回りも大きな針にバケがついたもの。
食い渋りに針を大きくするとはこれいかに?
しかしその理由はすぐに分かりましたよ。
周りを見渡すと釣れている魚は殆どがスレ掛かり。
つまり餌に寄って来たカマスのからだの何処でもいいから針を刺す、前週船長が言っていた通りの引っ掛け釣りだったのだ。
そして!
冷静に周りを見渡して更にビックリ!
なんと殆どの方が仕掛けにタチウオ・ジギングで使用するようなトレブルフックを連結していているではないか!
これって完全にギャング釣りでは…。
管理釣り場で釣りを覚えた私は、ギャング釣りのような釣果至上主義で釣趣の欠片もない釣りを憎んでいるのである。
魚との駆け引きこそが釣りの醍醐味なのではないか?
「はい。」
釣れない私を見かねたらしい中乗りエストシ君、じゃなかった、中乗りのおじさんがトレブル・フックの即席仕掛けを私に差し出した。
そして私の仕掛けのオモリ部分にその即席仕掛けをご丁寧に装着してくれた。
「これでホールのアタリが掛かるようになるべ。」
ホールとは穴ではなく、落下という意味であろうと推察された。
「何勝手なことしているんだ!俺はそんな下品な釣りは好きじゃねえんだよ!」
と毅然と言い放つことなく笑顔で礼を言った。
他人の親切は受け入れるべきなのだ。
【釣果】
7時出船、14時沖揚がり
カマス15尾
(外道:サバ)
【タックル】
ロッド:alpha tackle AIRBORN STICK80F-200
リール:DAIWA SALTIGA-Z30L
ライン:PE3号
【本日の総括】
何処かで読んだ「深場のカワハギ釣り」という釣趣と正反対のギャング釣り。
負け惜しみではないが(多少負け惜しみもあるがw)あまり楽しい釣りではない。
半数近くはこのトレブルフックに掛かったのは紛れもない事実であり、仕掛けでも口に掛かっていたのは3尾ぐらいなもので大半はスレ掛かりであった。
2隻高低の釣果は3~53尾。
私の釣果は限りなく裾に近いブルーなものであった。
「もうこの釣りやらなくてもいいかな?」
帰り道に確かにそう思った。
しかし…。
カマスの炙り刺し、脂ジュワ~~~~~~~~~~~。
カマスの塩焼き、デカッ!(゚д゚)ウマー!
そして今、グリルに入りきらず頭が曲がってしまうほどの良型カマスの干物をアテにブリュットを飲みながらこの駄文を書いている。
旨い。
あまりにも旨い。
釣りの面白さは今後も最優先に貫きたいところだが、釣り人にしか味わえない食味も同様に重視したくなっている孤独な中年アングラーの私は、この味を知ってしまった以上今後もカマスと向き合わざるを得ない。
と、言わざるを得ない。