台湾放浪記・初日

朝7:10羽田初の飛行機に乗ることなど、準職業漁師の俺には何の苦もないはずであったが、ここのところ仕事と仕事に付随する夜の付き合いで遅くまで振り回されることの多かった私はすっかり夜型人間へと変貌を遂げていたのであった。

二日酔いと睡眠不足。

何があっても出発前の空港ビールを欠かさないこの私が、コーラゼロなる生ぬるい炭酸飲料を力無く飲む。

旅の高揚感ゼロのまま飛行機は定時にテイクオフ、接近中の巨大台風を迂回する形で大きく南に蛇行する飛行ルートを選択したにも関わらず、定時より20分早い9:40に台北松山空港にランディング。

まずはMRTで雙連駅へ向かい、懐かしの山西刀削麺へ。しかし東京と台北は近いんですよね、まだ開店準備中であった。
近隣を散策して時間を潰し、開店と同時に店内へ。

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そうそう、これこれ。
トマトのスープの牛肉刀削麺
ここでしか味わえないホッとする味だ。

ブランチを終えてから台北駅へ向かい、台湾高速鉄道、いわゆる台湾新幹線の切符を買い求める。

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外装こそ違えど中身はまるっきり東海道新幹線、異国で乗り慣れた電車に乗るというのも不思議な感覚である。

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高鉄台南駅からは在来線に乗り換えて台南へ。在来線、いい味出してます。

東京に比べると台北も随分と暑いのだが、台南の暑さは台北とも桁違い!殆どバンコクのような気候である。

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初めての街は、とにかく歩き回ること。
自分の足で歩き続けることで街の空気感と同化出来る。

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小腹が空いたら台南名物の担仔麺を。


ダシの旨味を活かしたあっさりしつつも深い味、しみじみと旨い。

一応台南で有名らしい花園夜市も覗いてみる。
人混みが嫌いで物欲にも乏しい私が楽しめるような環境ではないが、試しに購入してみた一口餃子10個入りは激ウマであった。しかも25台湾ドル、この極悪円安レートでも100円でお釣りがくる驚愕の安さ!
嗚呼、ビールが飲みたい!

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しかし花園夜市には一切のアルコール飲料が売っておらず、私はタクシーに飛び乗りホテルに戻った。

今ホテルの部屋で餃子の余韻を肴にビールを飲みながらこの文章を書いている。

さて、明日は何をしようか?

直前までバタバタと慌ただし日々を送っていた私は、今回の旅に関しては徹底的に無計画な場当たり旅行なのであった。

まあいいや。
明日は明日の風が吹く
風に吹かれて彷徨うだけさ。