インドネシア旅行記・・・5日目

激しい腹痛で目を覚ますと、まだ5時であった。

前夜激辛ナシゴレンを食べた後に、ジョグジャ最後の夜だからとレストランをハシゴしてビールを痛飲、更にコンビニでビールとウォッカトニックを買い込んでパンツ一丁で昏倒したのが災いしたようだ。

トイレに駆け込み事なきを得たがその後も断続的な腹痛に襲われる。

激辛、飲み過ぎ、寝冷えという三種の神器がコンプリートすると、まるでコレラに罹患したかのような激しい痛みである。

それでも胃袋は元気なのでタップリと朝食を摂ると、その後腹痛は更に激しさを増したのであった。

のたうち回っていても時間は過ぎる。

勿体ないので灼熱の中を歩いて近隣の博物館まで行ってみれば、あろうことか休館日であった。

仕方がないのでメインストリートのマリオボロ通りを隈無く歩き回る。

しかし物欲の乏しい私の購買意欲を掻き立てるものなど皆無であった。


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タクシーで空港に向かう道すがら、激しい雷雨に襲われた。
その影響だろうか、飛行機は軒並み遅れていた。

しかしろくにアナウンスも無く、電工掲示板にも何のインフォメーションもない。
搭乗時刻が過ぎても、出発時刻が過ぎても、私の乗る予定の飛行機は現れない。

やきもきして地上職員に訊ねるも、全く英語が通じないのであった。

結局40分遅れてジャカルタに到着した。

今この駄文をホテルのロビー(ここもまた部屋でwi-fiが繋がらない)で書いている。

明日のフライトは早朝である。
私はビールを飲んで早々に眠る必要があるのだが、ホテルにビールは売っておらず、近隣のコンビニにもビールはなかった。

私は誰がどんな神を信じようと、どんな教義やら戒律を守ろうと一才気にしないが、そういう無意味な禁欲の世界に自分が放り込まれるのは耐えられないのであった。

そんな訳でこれからビール探しの旅に出る。

これは私の宗教戦争であり、脳内BGMはジョン・レノンだ。