有終の美…3/8庄三郎丸

シーズン末期のアマダイ釣り。
しかし今シーズンここまで40㎝を超える大物が釣れておらず、アマダイ釣り師の特権とも言うべきアマダイのしゃぶしゃぶにありつけていないのであった。
 
迷っている暇はない。
時間は限られている。
 
「アマダイかアジを釣りに行きたい」とメールしてきた地元の友人(仮にA君)をピックアップして平塚へ!
 
これが釣り納めになる可能性も小さくない訳で、心に期すものがある。
 
今シーズンは良型は出ないものの数はそこそこ釣れる展開が続いており、一般に数は腕・型は運という釣りの格言に照らし合わせればそろそろ良型が釣れる頃なのだが…。
 
…。
 
……。
 
あれ???
 
潮色は薄緑色に濁り、尚且つ流れもないというダブルパンチ。
 
本命どころかいつもは煩わしいほどに釣れる外道のアタリも少な目。
最初のポイント平塚沖60mでは2時間以上ガンゾウビラメしか釣れない我慢の釣り。
本命も船中2尾ぐらいだったかな?
 
いや~な予感もしないではなかったが、そこは持ってる男を通り越して持ち過ぎぶりを何度となく発揮してきたワタクシ、その後水深101mに移動して直ぐにドラマが訪れたのでございます。
 
オモリを着底させて底を1m切り10秒に一度ゆっくりと誘う。
誘い上げた竿先がもたれた。更にスピードを落としてゆっくりと聞き上げると
“グイッ!”
「のった!」
追いアワセを入れてリールを巻くと重い!
 
「良型、キタ━━☆゚・*:。.:(゚∀゚)゚・*:..:☆━━━!!」
 
思い出したように暴れる特徴のある引き味。
間違いない!良型アマダイである。
 
慎重にリールのハンドルを巻く。
この釣りで手巻きはしんどい思いをすることも多いが、PE1号ラインで魚とのダイレクトなやり取りが堪能できる点は最大のメリットだ。
 
ポコンと海面に姿を現した魚は余裕で40㎝を超えている!
操舵室からイケメン船長が軽やかな足取りで飛び出しタモ入れをしてくれると、男の俺でさえクラクラしてしまいそうな完璧な笑顔で「やったね!やったね!」と大きな声で祝福してくれたのだった。
 
45㎝。
 
今シーズン最大、そして船中でも最大の1尾。
 
結局この日は終日条件悪く船中釣果は0~5尾という今季最低なのでは?というような釣果に終わったものの、個人的には今シーズンで最も印象的な釣りとなった。
 
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【釣果】
7時出船、14時沖揚がり
アマダイ5尾(外道:アカボラ、ガンゾウビラメ)
 
【タックル】
ロッド:alpha tackle AIRBORN STICK30T-200
リール:SHIMANO SPEEDMASTER201
ライン:PE1号、オモリ:40号
 
【本日の総括】
やはり小型で数纏めるよりも、良型1尾獲った方が満足度が高い。
 
これがアマダイ釣りの醍醐味だ。
 
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来シーズンまでお預けかと半ばあきらめていたアマダイのしゃぶしゃぶもようやく堪能、釣って嬉しいだけでなく食べて美味しいのが良型アマダイ最大の魅力だ。
 
真鯛のノッコミ、アオリイカのノッコミとこれからは楽しい春の釣りが目白押し。
 
とりあえずアマダイはこれにて締め括りかな?
 
釣りを通じてうつろいゆく季節を感じることが出来るのも、釣り人の特権なのだ。