蒲田's burning・・・蒙古タンメン中本蒲田店

4時起床。
前夜にアオリイカ釣りの準備は抜かりなく整えている。

しかし、家を出る直前に冷蔵庫の貼り紙に気が付いた。

今日は半年に一度の消防設備の点検日であった。

『今日は凪の日曜日、絶好の釣り日和だぜ!そんなもんバックレちまえよ!』
心の中のデビル君が話しかけてくる。
そうだよな。消防設備なんか簡単に壊れるもんじゃないしな。

『駄目だよ!前回も前々回も釣りに行って君は消防設備点検をバックレたじゃないか!集合住宅の住民としての義務を果たさなきゃ!』
心の中のエンジェル君が話しかけてくる。

そうだよな。ルールを守ってこその快適なマンションライフ、1年半もほったらかしてた定期点検、今日こそは受けるべきだよな。

葛藤すること10分。
接戦を征して勝利したのはエンジェル君であった。

未練を断ち切る為にビールを飲んでから二度寝

しかし冷静に考えれば設備点検は13時からなので午前アジなら乗れたじゃないか!

後の祭りである。


9時に二度目の起床。
掃除をしたり大物の洗濯をしたりと平日に手を出しにくい家事をこなし、船で食べるつもりだった惣菜パンで朝食、そして件の設備点検は13時半に終了。

晴れた凪の日曜日がこのまま終わっては勿体無いので、愛しき蒲田の街へと繰り出した。

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行き先は勿論蒙古タンメン中本。
ビールを飲みながらラーメンを待つ幸福な時間がささくれた心を僅かに癒してくれる。

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この日のオーダーは冷し五目蒙古タンメン、麺硬め&大盛。
安定的な旨さが不安定な情緒を吹き飛ばし、スープ完飲という愚行を犯してしまった。

ラーメンとは単に餓えを充たす食事ではなくソウル・フード、心まで充たされるのである。

店を出て駅に向かって歩いていると、不意に焼き芋の匂いに包まれた。

近くに石焼き芋屋でもいるのかと思ったら、中華料理店で火事が発生したようだった。

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不幸中の幸いでボヤで済んだようである。

駅近くの酒屋を覗くと掘り出し物の芋焼酎とワインを発見しリアクションバイト!

家に帰ると先程までのモヤモヤした感覚はすっかり消えていた。

ラーメンと蒲田に救われた日曜日。