2014年初真鯛…3/1 TW

3月。
 
大潮。
 
春の声を聞くとそろそろ真鯛を釣りたくなる。
 
そんなわけでノッコミには未だ早いものの今年初のタイラバ専門船へRIDE ON!!!
 
大雪の影響が残り最近は下げ潮だと表面水温が下がり魚の活性も下がる傾向があるとのことで、上げ潮狙いの変則10時出船。
これは前日仕事で終電近くなった俺には願ったり叶ったり。
 
風向きいいんじゃない?
 
4人の客を乗せた船は一路鴨井沖を目指す。
 
ポイントまでは1時間以上、11時過ぎにようやく実釣開始。
 
ポイントの水深は70m~80m。
とっくに上げ潮が流れている時間だが上側だけ下げ潮が残り酷い二枚潮。
 
ベタ凪予報に反して北風8~9mが終始吹き続け、大した波はたたないものの小さなチャーターボートのミヨシはそれなりに揺れる。 
 
おかげで底立ちが取り辛く、タイラバの肝であるタッチ&ゴーに苦労する。
 
ファーストヒットは12時過ぎ頃だったかな?
 
底から3m巻いたところで
“ゴンゴンッ!”
といういかにも真鯛という小気味の良いアタリ到来。
そのままフッキングするも、1kg弱に設定したドラグが全く稼働しない。
 
上がってきたのは500g前後の塩焼きサイズであったが、2014年初めての真鯛のアタリを掛けて獲ったのだからOK!
美味しく頂きます!
 
割と簡単に獲れたので今日は楽勝かと思ったのだが、ここからは長い沈黙の修行タイムに突入した。
 
ストイックな釣りの代表格タイラバ、こういう時間帯にいかに集中力を切らさずに釣りを続けるかが非常に重要なのだが、やはり飽きる。
思考は四方八方に飛び散り、住宅ローン残高や、会社の未来や、自分の将来や、タイの政情や、途中まで出来ていたのにコード譜を起こしていない為に忘れてしまった新曲や、権威に盲従する社畜と家畜のメンタリティや、佐村河内氏と新垣氏の関係性をオウム問題にまで敷衍した江川紹子の論文の功罪など、とりとめもない想念が頭を渦巻く。
 
楽しいだけが釣りではない。
いや、むしろ俺の好きなタイプの釣りは、苦行と直結するものが多いとも言える。
 
会社の連中は俺が享楽的な人生を歩んでいると見做している輩が多いようだが、 享楽と表裏一体の苦しみを引き受けてこそ釣りの魅力を初めて理解できるのだ。
 
ドラマは沖揚がり5分前に訪れた。
 
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【釣果】
10時出船、16時30分沖揚がり
真鯛2枚(500g、1.1kg)
 
【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号

【本日の総括】 
 向かい風と波に阻まれて巡航速度は控えめ、帰港は18時を過ぎた。
 
辺りは既に真っ暗だ。
 
これから道具を洗って洗濯をして魚を捌いてから風呂に入るとなると、何時に寝れるのだろう?
 
うんざりするような状況だが、それでも俺は満足だった。
 
「この流しで揚がっていきます。」
 
船長がそう宣言した重要な流しで、キャストした瞬間にリールが激しいバックラッシュを起こした。
絶望的な状況である。
 
丁寧に絡まった糸をほぐす。
貴重な最後の流しの冒頭5分を無駄にしたことで逆に俺の集中力は高まった。
 
なんとかほどいてジグを沈めて着底させ、巻き始めたその刹那アタリ到来!
そのまま魚が反転した感触はあったものの無情にもバラし。
 
嗚呼、魚は居る!
 
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いたんだよね~、魚が。
 
沖揚がり寸前に訪れたドラマ、諦めない心の大切さを学んだ釣行であった。