哀愁手巻釣…2/1庄三郎丸

「はいどうぞ、水深は118mです。」
 
イケメン船長のイケてる声でアナウンスがあった。
 
随分深いな。
 
手巻きリールで釣りをするにはなかなか厳しい水深ではあるが、覚悟の上で乗船しているのだ。
文句も不平もあろうはずがない。
 
しかしこのポイントでトラギスがやたらと釣れると心が折れそうになる。
 
それでも折れませんよ、私の心は。
そういうことも覚悟の上なのだ。
 
潮の流れが殆ど無くて本命の活性はとても低い。
たまに釣れてもこういう時には何故だか小型ばかりだ。
 
多くのアングラーは一人また一人とロッド・キーパーに竿をセットし置き竿になっていったが、ロッド・キーパーなどという生ぬるいものを持っていない私は終始手持ちで誘い続けた。
ちなみに「ハロウィン」という名のジャーマン・メタル・バンドに凄まじい嫌悪感を抱いている私は、そもそも「キーパー」という単語には虫唾が走るのだ。わかるかな?
 
ことほど左様に私にとって釣りとは魚との勝負である以上に己との闘いでもある。
 
イメージ 1
 
 
 
【釣果】
7時出船、14時沖揚がり
アマダイ10尾(外道:アカボラ、トラギス、ガンゾウビラメ、ヒメ、カナガシラ)
 
【タックル】
ロッド:alpha tackle AIRBORN STICK30T-200
リール:SHIMANO SPEEDMASTER201
ライン:PE1号、オモリ:40号
 
【本日の総括】
数は纏まったが型が悪い。
 
これは今シーズンのアマダイ釣りの傾向である。
 
まあ一般に「数は腕、型は運」という言葉もあるので、諦めずにしゃぶしゃぶサイズを追い求めよう。
 
地味な釣りになってしまったので料理だけでも派手にしようとメインはアクアパッツァ
 
イメージ 2
 
アサリではなく牡蠣をふんだんに使い、料理上手な方に教わって仕上げに入れたバターも良いアクセントになり、非常に美味でありました。
 
加齢と共に体重の増加傾向が強まっている為に夕食では炭水化物を極力排除しているのだが、こんな極上のスープが出来たらリゾットを作らないわけには参りません。
 
イメージ 3
 
アカボラの炙りも投入したこのリゾットは、昇天級の旨さであった。
 
しかし私はアクアパッツァやリゾットよりもアマダイのしゃぶしゃぶを食べたいのだ。
 
シーズンの残りは僅かではあるが、諦めずに挑んでいくのみである。