南西暴風予報大外れ釣行…2/2野毛屋

予報が悪い方に外れて甚大な被害が出ると大きな責任問題に発展する可能性があるが、予報が良い方向に外れても文句を言う人間は少ない。
 
それが気象庁の予報が往々にして大げさなものになりがちな理由ではないかと秘かに睨んでいるのだが、それにしてもこの日の予報の外れっぷりは酷過ぎた。
 
南西風15m、波高2.5m。
 
この日は大潮ということもあり東京湾真鯛と寒鰆を狙う気満々でいたのだが、常宿のルアー船は早々に中止を決定した。
 
それ程の波風ならば竹岡のアオリイカも無理であろう。
 
私は二週連続で南西風裏の八景沖アジ釣りに出掛けた。
 
しかし予報に恐れをなしたのか客の出足が鈍い。
 
フグ船はそこそこの賑わいを見せたものの6時30分になってもアジ船は私一人、アオリ船に至っては客が0のままであった。
 
いつもは賑やか過ぎる程に賑やかなCP-UGの口も重い。
 
貸切船を覚悟した6時40分、一人の電車組アングラーがカートを引いてやってきた。
アジか、フグか、緊張の面持ちで彼が手にする釣座札を見守る。
 
アジの客、キタ━( ゚∀゚ )っ ━( ゚∀゚ )っ━( ゚∀゚ )っ ━!!!!
 
こうして2名の客にアオリ休船であぶれた中乗りエストシ君(仮名)を乗せて7時に出船!
 
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ここのところウイリー付きの仕掛けを使っていたのだが、俊之船長に「赤タンの方が食いがいい」と言われたのでウイリー&赤タンの猛烈アピール作戦で臨むことに。
 
最初のポイント八景沖30mダチでは反応の割にアジの食いが今一つ。
 
少し沖に出して32、3mのポイントに移動してから小型~時折中型の旨そうなアジが安定的に釣れ始めた。
反応は底から5~6mの高さにまでに幅広く出ているとのこと。
基本の底から2mではアタリが少なく、3mがアタリダナで時折4mまで上げても食ってきた。
 
周りを見渡すといつのまにやら多くのアジ船が集まり、新山下の船や川崎の船の姿も認められ、八景沖が今LTアジの絶好のポイントとなっているようだった。
 
中潮が速くなってタナのキープが難しくなったものの、あまりにイージーな釣りより少しはテクニカルな展開の方が集中して釣りを楽しめるというもの。
 
いったいあの予報は何だったのだ!?
という程のベタ凪の絶好のコンディション、一瞬弱い雨が降ったものの釣りに影響がある程の降りではなく、ある程度の覚悟をもって乗船したのだが肩透かしを喰らった格好だ。
 
人騒がせな予報のせいで多くのアングラーの予定が狂い、多くの船宿の収入が減った日曜日。
 
釣りを愛する者の一人として天気予報の功罪を考えざるを得ない日であった。
 
 
 
【釣果】
7時出船、11時沖揚がり
アジ52
(外道:イシモチ)
 
【タックル】
ロッド:alpha tackle エアボーン・スティック 40T-200
リール:SHIMANO OCEAカルカッタ301HG
ライン:PE2号
 
【本日の総括】
夏から秋にかけての脂のノリはないものの、やはり新鮮なアジは非常に旨い。
 
魚の血の匂いが苦手で個人的には血抜きが必須なのだが、真冬のあっさりアジは血抜きをしない個体の方が味が濃くて旨いかもしれない。
 
この辺りは検討の余地がありそうである。
 
最近お裾分けしたアジで作る南蛮漬けにハマりまくっている実家に30尾程を置いてきて、更に近所に住んでる「アジのタタキが世界で一番好き」という会社の後輩に3枚に卸した切り身をプレゼント、残りで山盛りのアジのタタキと刺身を作って夕方から晩酌。
 
うん、日曜日の午前船とはなんとも優雅で最高ですね!