2014年初リベンジ…赤羽「自家製麺 伊藤」
昨年11月の事。
「昨日ラーメン食べましたっけ?」
と前夜サシ飲みで痛飲したサマーな後輩から内線が。
何でも携帯に前夜の日付でラーメンの写真が残っていたらしい。
「ラーメン?」
私は飲んだ後の締めラーメンを自らに厳しく禁止している。
この私がラーメンなどという下品な食べ物を深夜に食べるはずがないのだ。
しかし内心引っ掛かるものがあり恐る恐る携帯の写真を確認すると、
「!!!」
あるよ、ラーメンの写真が!
・・・。
食べた記憶すら残っていないラーメン。
我々は失われた記憶を求めて再び自家製麺伊藤の暖簾をくぐった。
まるでマルセル・プルーストのような締めラーメンである。
中華そば600円。
天下一品のこってり以上に少ないスープに具材は刻んだネギのみ。
見た目はみすぼらしいことこの上ない。
まずはスープを一口。
強烈な煮干しの風味、ベクトルは二郎と真逆であるが普通に旨い。
しかし個人的な好みではちょっと味付けが濃すぎるかな?
出汁を効かせたスープは極力味付けを薄めにすべし。
これは釣師兼鍋師の私の鉄則であり、譲れない一線だ。
細身の丸い麺は見た目の頼りなさとは真逆でボキボキの歯応え。
麺類はすべからくアルデンテという私の嗜好と生き様には完全にマッチしている。
悪くない。
私がラーメンに求める方向性とは何もかもが異なっているが、飲んだ後に食す一杯としては味も量も理想的と言えるのかもしれない。
ま、基本飲んだ後にはラーメン食べないからあまり重宝しないんですけどね!
とは言え赤羽で飲んだ後の定番コースになりそうな気がしないでもなくて、ちょっとだけ恐ろしかったりもします。