2014年初カワハギ…1/12丸十丸
群馬出身の会社の後輩ちゃんが、帰省の土産に下仁田ネギを買ってきてくれた。
何でわざわざ会社にネギなんか持ってくるのだろうと思わないでもなかったけど、納会の日に「群馬帰るなら下仁田ネギを買ってきてくれ!」と酔った頭で無茶振りをしたのは何を隠そうこの私なのであった。
ありがとう、後輩ちゃん!
ところで下仁田ネギと言えば誰が何と言おうと鍋である。
それもネギの旨味を堪能するなら誰が何と言おうとちり鍋が良い。
するとやっぱりカワハギでしょう!
各地の釣果を調べていると、小網代のカワハギが先週から非常に元気そうだ。
そんな訳で久々の小網代詣で。
そういえばTwitterで知り合った@ririaiaiさんが、以前からカワハギに興味があるので連れて行って欲しいと言っていたのを思い出し、DM送信したところ即答で行くとの回答。
久々に船上でお会いすることに。
さて当日小網代港に車を止め、受付の為に船宿に向かおうとしたところで名前を呼ばれた。
おかしいなあ、こんなところに知り合いは居ないはずだが…
「!!!」
なんと地元羽田や川崎の船で良く会うルアーマンのMさんじゃないか!
訊けば最近ではカワハギ釣りにすっかりハマって通いまくっているとのこと。
こんなところで会うならばその情熱たるや推して知るべしである。
あ~あ、気の毒に。
ルアーマンの矜持を忘れカワハギ釣りに邁進するようではここから先は転落あるのみ、二度とシーバスなんて釣る気がしなくなるであろうし、コマセ降る日も遠くないかもしれない。
そう、俺のように…。
団体さんも入っていてカワハギ船は2隻出し、我々の乗った船は片舷4人の大名釣り状態ある。
小網代港は風光明媚、奥まった入り江を取り囲む森とヨット・マリーナがあってとても優雅な気分になる。
航程5分の港前40m弱でいきなり開始の合図。
実は宗教的道義と信条的理由により私のカワハギ釣りは非常に偏っている。
集寄、中オモリの類は一切禁止、ワッペン相手でも針はパワーワイド5号一辺倒、タナがベタ底の時でも中層での誘いオンリー、お陰でかなり極端な釣果になることが少なくない。
人様にお教えするような技など何もないのだが、まずはオモリトントンの聞き合わせ釣りからレクチャー。
しかし宿の貸竿がかなり柔らかい調子のようで、聞き上げて掛かる魚はバレてばかり。
聞き合わせではアワセが決まらないようだった。
これはもっとガッツリ食い込ませる釣り方でないと厳しそうだと判断し、2号のガン玉をお貸ししてタタキ・タルマセ釣りにチェンジして頂く。
この釣り方は魚任せのやり方なので、スレた魚にはあまり効き目がないのだが、小網代沖のカワハギさんは剣崎や竹岡のスレッカラシとは異なるようで、ポツリ・ポツリと釣れるようになった。
ホッと一安心。
私は例によって宙釣りオンリーで挑む。
上で誘って誘い下げている途中か、オモリが着底した瞬間にアタリが出て掛けるパターンが殆どであった。
風は穏やかで波もなく、潮は澄み切ってカワハギの反応も良く、一言で言えば絶好の日並。
船中全員がツ抜けして初挑戦の@ririaiさんも実に16枚と上出来釣果!
難敵だってたまにはこんなにイージーに釣れてしまうのが釣りの面白いところである。
良い日にあたって良かった!
【釣果】
8時出船、15時沖揚がり
カワハギ33枚
【タックル】
ロッド:DAIWA極鋭カワハギ1454AIR
リール:SHIMANOステファーノ201
ライン:PE1号
【本日の総括】
サイズは大中小の混じりであった。
こんな日は積極的にリリースするのだけれど、とりあえずは@ririaiさんのお土産も確保しなければという使命感から微妙なサイズもどんどんキープしていたら大変なことに…。
すいません、お土産不要でしたね。
某釣り雑誌で「秋冬は肝が大きいだけで身の旬は夏だ」という記事を何度となく目にしたことがあるけれど、経験的には真っ赤な嘘。厳寒期の身こそ甘味と旨味が豊かで旨いなんてものじゃない。
その代り秋に比べると萎んでしまった肝の旨味はやや落ちて癖が強くなるように思う。
まあ包丁使いはアレとして、刺身は肝ポン酢で食べると猛烈な旨さ。
5枚に卸した(小型は3枚)身に肝を載せてバーナーで炙るとこれまた背徳的な酒のアテに。
これはポン酢&柚子胡椒で頂くのがマイスタイル。
そうそう、もう一方の主役の下仁田ネギを使ったハギちり鍋は本当に旨いですね!
ポイントは油揚げと豆腐を入れること。
出汁を吸って異常な旨さになります。
一時やり過ぎた反動でこの秋冬は殆どカワハギ釣りをやっていなかったのだけれど、釣り自体も面白いし食べて旨いし、たまにはやるべき釣りだと再認識した。