報われない努力…12/29野毛屋

正月用食材として是非とも確保したいアオリイカ
 
我が船釣り人生の原点である最愛の暖かい船宿と、暖かいを通り越して火傷しそうに熱い敬愛する老キャプテンに年末の挨拶がてら、実家への差し入れを確保しようという重要な釣行だ。
 
それがこんな恐ろしいことになるなんて…。
 
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【釣果】
7時20分出船、16時20分沖揚がり
 
【タックル】
ロッド:マニアス・アオリ・スペシャル350
リール:SHIMANOカルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE2号
 
【本日の総括】
「すいませ~ん、今日はこれで仕舞っていきますから!」
何度も何度も耳にしている沖揚がりを告げるUG船長の声が暮れ始めた大貫の海に寂しく響いた。
 
客の7割ほどは型を見ていない。
 
船中17人だか18人で0~3杯、総数は恐らく9杯か?
 
常に少数派に属する俺も、この日は何故だが多数派になってしまった。
 
確かにどこを攻めても潮の流れが殆ど無かったが、それだけでは説明のつかない乗り渋り具合である。
 
この日はスミイカを狙った各船も大苦戦したようで、イカの気に入らない条件が何かあったのかもしれない。
 
「努力は報われる為にするものではない」とは我が人生観の一つだが、長竿を一日中ビシバシとしゃくったのにイカからのコンタクトが無いというのは強烈に虚しいものである。
 
操舵室の真下で釣りをしていた俺は、野村克也氏ですら舌を巻くようなUG船長のボヤキをずっと聞いていた。
そして港に着くと「今年最後だっていうのに本当にスイマセンね。」と自嘲気味に謝られた。
 
釣れなかったのは勿論悔しいけど、なんとか釣らせたいという船長の気持ちは痛い程に伝わったし、操船中に居眠りするような久里浜の黄色い船の船頭とは大違いだ!
 
船長の気持ちに応える為にも、俺自身の自尊心の為にも年明け早々のリベンジを約束して船宿を後にした。