我が原点・・・桂花池袋店

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民事再生法を申請し、同郷の味千ラーメンの庇護のもと再生を図る落日の桂花ラーメン

ここは俺の高校、大学、社会人なってからも暫く、約10年の長きに亘り我がラーメンランキングの頂点に君臨し続けたほろ苦い青春の味である。

昼時の池袋で目についたので久々の訪問、オーダーは勿論太肉麺だ。

全盛期の桂花のスープは殊更ブレが酷く、全て飲み干すまでレンゲを置けなくなる極上品から、白濁した臭いお湯みたいな粗悪品まで、とにかく振れ幅が大きかった。
最高のアタリを引いた時の悦び、最悪のハズレを引いた時の落胆、今にして思えば二郎三田本店に通じるエンターテイメント性がここにあった。

再生途上の桂花にあっては、まずは安定こそが基本、スープは何時行っても旨い。
しかしかつてのような上目線経営は失われ、メニュー豊富、痒いところに手が届く的な親切経営にシフトチェンジだ。

皮肉なことに、その敷居の低さがダイハードな桂花ファンが離れていく原因となっているような気がする。

極めつけは値付けかな。
長らくデフレ状態に苦しんできた外食産業にあって、看板メニューが950円っていくらなんでも高過ぎでしょ!

ノスタルジイと相俟って美味しく頂いたのだが、やはり足繁く通おうという気にはなれない。
色々なことがあの頃とは変わってしまったのだ。
取り返しがつかないほどに。