追悼釣行…8/16やまてん丸

早いもので会社の大先輩にしてイカ釣り不肖の弟子だったメチャ悪I氏(享年60歳)が亡くなってこの8/16で丸2年になる。
 
氏の三回忌にあたるこの日、メチャ悪I氏の釣り仲間であったチョイ悪H氏と、fだけ小文字に拘る我らがバンドのコダワリ系ギタリストfIVEさんを伴って、メチャ悪I氏の常宿だった久比里やまてん丸に追悼釣行に行ってきた。
 
チョイ悪H氏自身も昨年生死に関わる大病を患い克服されたそうで、生きることと死ぬことを考えさせられる釣行となった。
 
まあ魚の殺戮が前提となるキャッチ&イートの釣り自体、常に生と死を考える遊びではあるのだが、それはそれとして。
 
この日も関東地方は記録的猛暑が継続中のタフ・コンディションではあったが、南西の風が常時5~6m吹いていた為に海の上は快適、この時期としては絶好の釣り日和であった。
 
実釣開始の前に船上でメチャ悪I氏が好んで飲んでいた淡麗グリーンラベル350mlを海に撒き哀悼の意を捧げる。
 
そしてブザーが鳴ったら釣りの開始だ!
 
開始早々チョイ悪H氏が良型のオスを、次いでfIVEさんがなかなかのサイズを釣り上げて出足好調!
 
これは楽勝かと思ったのだが…。
 
カワハギ釣りが大好きだったのにやってもやっても上手くならなかったメチャ悪I氏の追悼釣行に相応しくその後は大苦戦!
 
しかもだんだん上げ潮が速くなり、ついには長潮とは思えないほどの速い潮に弄ばれて全くアタリが出なくなってしまった。
 
良型のカサゴは抜き上げる時に落っこちるし、竿先の保護用カバーは紛失するし、なんとなくツキにも見放された感じ。
 
でもこの日は縁ある仲間で集まって、喪失感を共有することが目的、釣果なんて二の次三の次なのだ!
 
イメージ 1
 
 
【釣果】
8時出船、15時沖揚がり
カワハギ8枚
(外道:ベラ、キュウセン、ネンブツダイ)
 
【タックル】
ロッド:DAIWAメタリア・カワハギ180M
リール:SHIMANOステファーノ201
ライン:PE1号
 
【本日の総括】 
哀しむことなど誰でも出来るが、忘れない為には少しばかりの努力を要する。
 
そして忘れないことこそが故人に対する最大の敬意であり追悼であり…上手く言えないが、折に触れて死者を思い出しワイワイとネタにすること(『今日の渋さだったらあの人釣れても1枚じゃないかな?』)が自分にできる最大級の弔いだと思うのだ。
 
色々と考える。
本当に色々と考える。
 
ただ間違いなく言えることは、死は生の対局にあるのではなく、生のゴール地点として並列にあるものである。
「生きること」の対義語は、「死ぬこと」ではない。
「生きること」の対義語は、「存在する」ことである。
 
存在するだけの生き物にならないように、とにかく能動的に生きていこう。
 
この日の釣りの感想を一言でいえば、そういうことだ。