四度目の正直…12/7庄三郎丸

釣りの面白みにはいささか欠けるものの、外道含めて食べてあまりに旨いから集中してやっていたアマダイ釣りだが、50~120mという深目のタナを攻める釣りでありながらコマセは使わず付けエサはオキアミ1匹のみという潔さ。
そして周りが電動リールを使っているなかでマイノリティとして手巻きリールで挑む哀愁。
 
いや、コマセ釣りや電動リールを否定している訳ではなく、恐らく将来的にはどちらにもお世話になる予感というか確信はあるのだが、この釣りはそういう自分の未来に向けてブレイク・スルーの役割を果たす種目になるように思えて、もっともっと真剣に向き合うことにした訳です。
 
そして、タックルについても自分なりに色々と考え試行錯誤 、この日は前回より感度重視でロッドは湾外フグで使っているエアボーン・スティック30T-200、リールはカワハギの予備リールであるスコーピオンXT1501-7という組み合kわせ。
 
さて久々に強奪した平日釣行、客は総勢20人足らずだけど、宿は気前よく2隻出し。
俺は2隻目の船の左舷に入れてもらたが、片舷3人の楽々釣座。
 
なんだか今日はイケそうな気がする!
 
ところでアマダイのアタリは色々ある。
待っている時にコツンとくるアタリ。押さえ込むようなアタリは大体が上針に食いついた時に出る。そして個人的に一番多いのがゆっくりと誘い上げている最中に重みが伝わり掛かるパターンだ。
掛かった瞬間は重いだけで、巻き上げ始めてからガンガン抵抗するとそれはもう間違いなく本命アマダイ。
 
だからねぇ・・・わかるんですよ、逃がした魚のデカさが!!
 
この日のファースト・ヒットも正に誘い上げの時に“ズンっ!”っときた。
ガンガン暴れる抵抗が強いので、ひょっとして鬼カサゴかなとも思ったが、大人しくなる間もあってこりゃ多分良型アマダイだ!とほくそ笑んだのもつかの間、あっさりとバレてしまった。
 
・・・。
 
まあいいさ。
いきなり良型がヒットしたんだ、まだチャンスはある。
 
そしてその直後のことだった。
 
ゆっくりと誘い上げている最中にグン!という重み、そのまま聞き上げてリールを巻き始めると竿先が海面に突き刺さり、魚が激しく抵抗を始めたのだった。
「デカいの、キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
そして1.2kgに設定したドラグがフル稼働!デカい!間違いなくデカい!相当にデカい!!
 
慎重にやりとりしなければ3号ハリスは切られるかもしれない。アマダイの引きはつまらないなんて言ってごめんなさい!良型の引きは相当なもんだぜ!
“ぶちっ!”
ああああああああああ!
 
仕掛けが切れたかと思ったが、巻き上げてみると針には魚の胃袋の一部が引っ掛かっていた。どうやら丸呑みされた針は胃袋だけに引っ掛かっていたようで、柔らかい胃袋が魚の抵抗によって千切れてしまったようだ。
しかし水深変化に弱い魚だし、少なくみつもっても20mは巻いたし、あるいは魚が浮いてくるかもしれないとあきらめきれずに暫く辺りの海をキョロキョロと見回したのだが、ついに魚は浮いてくることはなかった。
 
「・・・。」
無念。
 
今まで巻き上げ途中でバラしたことがなかったアマダイ、立て続けにしかも良型を、それも片方は相当の良型をバラスとは…。
 
は!そういえばいつもはオキアミチヌ4号針を使っていたのだが、ものの本で「アマダイは口が弱いから針を飲ませるようにアワセのタイミングを一拍遅らせるとよい」と書いてあってのを読み、それでは飲み込ませやすいようにと針を同3号にサイズダウンしたのであった。
もしかしたらこれが悪かったのでは?
 
そんな訳でここから針をいつものオキアミチヌ4号にサイズアップ。
するとここからバラしは一度も無かったのだが、その代わりに大型も1尾も掛からなかった。
 
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35センチのキジハタが釣れる嬉しいハプニングと、海底から水面までビッシリとサバフグが埋め尽くす恐ろしいポイントにあたり、道糸を50mも切られる悲しいハプニングもあったが、30センチオーバー4尾を含むアマダイ6本で終了、階段を一歩一歩上るようにゆっくりと進化をしているような気はする。
 
 
【釣果】
7時出船、14時沖揚がり
アマダイ6尾(外道:キジハタ、カナガシラ、キダイ、ガンゾウビラメ、トラギス、サバフグ、サクラダイ、アカボラ)
 
【タックル】
ロッド:alpha tackle AIRBORN STICK30T-200
リール:SHIMANO SCORPION XT 1501-7
ライン:PE1号、オモリ:40号
 
【本日の総括】
 
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大きい魚が釣れずとも。美味しい魚が揃えばそりゃもう満足だ。
 
30㎝を超えた獲物は松笠揚げと昆布締め、小さなアマダイは酒蒸し、そしてキジハタも昆布で締めて薄造り、アカボラの刺身とサバフグムニエルもしっかりと頂く。
最高である。
 
この日最大はキジハタとアマダイいずれも35㎝。
 
一通りコツはわかってきたように思うこの釣り、とりあえず年内に40㎝アップを釣ることを目標に、これからも続けて行こうとと思った。
水深はより深くなろうとも、勿論手巻きのLTで挑むぜ!
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