Twitter釣行・・・11/18平塚・庄三郎丸

世界を拡げること。
これは生来内向的な性質をもつ俺にとっては常につきまとう課題の一つである。
 
世界を閉じるも拡げるも全ては内的要因に起因する。
 
誰かから誘われようとも、誰にも誘われなかろうとも、自分次第で世界は閉じも、拡がりもする。
 
小さな一歩ではあるが、残り少なくなってきた今年、まずは釣りの種目を拡げることから始めてみよう。
 
そんな訳でやったきました平塚・庄三郎丸。
9月に乗船したシイラ船以来の訪問である。
 
原則的に“コマセ”と“電動リール”を使わない釣りをやるというのがささやかな自分内ルール(趣味とは制約があった方が面白い)。
当然出来る種目も限られる訳だが、とりあえず手持ちのタックルで出来て、尚且つ今年好調なLTヒラメとLTアマダイにロックオン!
まずはLTアマダイ発祥の平塚庄三郎丸に狙いを定めた。
 
などという決意をTwitterで呟いていたら(気持ちの弱い俺にとって、“有言実行”というのは重要なキーワードである)、平塚在住のフォロワーの@ririaiaiさんが賛同してくれ、何故か一緒に乗船することに。(勿論初対面)
縁とは不思議なものである。
 
そして宿で@ririaiaiさんを待っていると、原付に乗った女性アングラーが颯爽と登場!もしや?と思い近づいてみると・・・
やっぱり!
先日いきつけの祐天寺もつ焼きばんで偶然出くわし一緒に飲んだばかりのTwitterフォロワーの@kankolittlegirlさんぢゃないですか!
俺も驚いたけど、挨拶すると向こうも相当驚かれていた。
完全にTwitterに導かれた釣行になってきたようだ。
 
さて、出船時間は7時なのだが、前日の南西暴風の影響で港口には高い波が押し寄せ出船が出来ないという。
風は北向きに変わっているので暫くすれば凪ぐとの予想、結果的に30分遅れの7時30分に出船となってまずはヤレヤレと言いたいところなのだが・・・。
 
片舷15人、船全体で30人も乗ってます(@_@)!
 
客が多ければ船を増やしてくれる庄三郎丸、こんな事態は想定外だったが、何でも相模川河口に係留している予備船が、波が高くて身動きとれなかったとのこと。
 
40号オモリ、水深80m、仕掛け2m、隣との間隔1m弱。
 
これが何をもたらせるかと言えば、言うまでもなくオマツリ地獄である。
 
しかもこの人数じゃ船長に釣りのレクチャーも頼み難い。
 
初挑戦2人組にとっては、非常に厳しい条件になってしまった…。
 
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結果的に言えば、釣りに来たというよりも、オマツリを解きに来たという感じの1日であった。
 
しかし、見よう見まねで釣りしていて我々に小型ながら本命が1尾ずつ釣れ、俺はその他外道に30センチオーバーのオニカサゴ(超ウレシイ!)、30センチほどのイトヨリ(スゲエウレシイ!)、小さなホウボウ(弱っちゃってリリース出来ず)なども釣れ、なんとかオカズの確保には成功。
 
まあ初戦だしこの条件だし、この日は小手調べ。
これで良しとしようではないか!
 
沖揚がりは14時20分。
 
船中は0~7尾の釣果であったがボウズも多数出てしまい、「型見れなかった方、お土産です!」と港で船長がイカを配っている姿が印象的であった。
 
【釣果】
7時30分出船、14時20分沖揚がり
アマダイ1尾(外道:オニカサゴ、ホウボウ、カナガシラ、キダイ、イトヨリ、トラギス)
 
【タックル】
ロッド:alpha tackle AIRBORN STICK30T-200
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、オモリ:40号
 
【本日の総括】
とても「釣りを楽しむ」という状況ではなかったが、それでもなんとか本命の顔は拝めたし、釣り自体も難しいところは無いような印象。
近いうちにリベンジしなくてはならぬと心に誓った。
しかし俺の釣りの50%はリベンジで出来ているような・・・。
 
ところでこの日のTwitter釣行はこれで終わりではない。
 
足が無いとの事で行きはタクシーで船宿に乗り付けた@ririaiaiさんをご自宅近辺までお送りし、別れたところでメールの着信に気付いた。
するとそれはこれまたTwitterも拙ブログとも相互リンクして頂いているつり丸APCにしてエキスパートのcalmさんからで、「まだ平塚にいるなら電話くれ」とのメッセージ。
どうやら俺の船上Tweetを見て、珍しく俺が平塚にいることをご存知のようだ。
 
慌てて電話をかけると、「魚沢山釣れたんで、ちょっともらってくれない?」との嬉しいお申し出が!!!
 
そこでアングラーらしく、calmさんのご提案で国道1号沿いの上州屋の駐車場で待ち合わせることに。
 
なんでも宇佐美出船の初島真鯛釣りをされていたとのことで、2.2kgを筆頭に真鯛が6枚、ハナダイ1枚、その他カイワリにソウダガツオも混ざったとかでクーラーがパンパン!
羨まし過ぎです!
 
食べごろサイズの真鯛2枚にカイワリも頂いてしまい、寂しくなりそうだった夕餉の食卓が一気に賑やかになったのだった。
calmさん、ありがとうございます!
 
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真鯛、アマダイ、イトヨリは皮を引かずに湯引きして松皮造りに、オニカサゴは厚めの薄造り、カイワリは5枚に卸して普通の刺身に、店で頼んだら恐ろしい値段になりそうな、豪華な刺身5点盛りである。
 
哀しいかな、この豪華ラインナップの中では一番存在が薄れてしまったのは本命アマダイであった。
 
甘味の強いイトヨリに唸り、まるでシマアジのようなカイワリの豊かな旨味と歯応えに悶絶し、真鯛は適度な脂のノリと透き通った身質で旬の観音崎ブランド真鯛に勝るとも劣らない美味、そして圧巻はやはりオニカサゴ
 
相模湾の美味しい海の幸に舌鼓を打った、最高の刺し盛りだった。
 
そして・・・
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オニカサゴ、イトヨリ、アマダイ、ホウボウのアラでダシを取った湯豆腐がメインディッシュ。
 
丁寧にダシを取ったカワハギ鍋が大好物の俺だが、この日の鍋は残念ながらその最高のカワハギ鍋を軽く凌駕する凄まじいまでの旨さであった!
濃厚で豊かな風味がありながら臭みの全く無いスープ。
〆の味噌汁は昇天級の旨さ。
 
店で高い金払ってフグチリとか食べるのが馬鹿馬鹿しくなってしまう。
 
割と辛い船上だったが、高級外道も色々釣れて食欲を満たすにはうってつけの釣り、これはもっとやるしかないな!
 
美味しい料理と美味しい酒は、我が人生において相当重要なファクターなのである。