ストレンジ・カインド・オブ・ラーメン・・・江戸川橋大勝軒

イメージ 1

三連符の連続は厄介だ。
オルタネイト・ピッキングで弾くと基点がダウンとアップを繰り返す為に、弦移動の時にもたついてしまいがち。
ツー・フィンガーで弾くと基点が人差し指と中指を交互に繰り返す為に、やはり弦移動の時に1音飛ばしてしまったりする。

あ、ストレンジ・カインド・オブ・ウーマンの話しではなく、麺のお話しであった。

夕方から長丁場の仕事が入っていて、恐らく夕食にありつくのは日付が変わる頃になりそうだったある日。
どこかで腹拵えをしてから向かうのが賢明であろう。

軽く麺でもすすりますかと考えれど、通し営業でなければ店は閉まっている半端な時間。
考えた末にやってきたのは山岸直系ながら相当な異端児である江戸川橋大勝軒
折角だから異端メニューを頂こうと、青バソなるものの食券を購入。
更に太麺故に茹で上がりまで時間を要するので瓶ビールもつけてしまおう。

ビールの銘柄はキリンラガーの大瓶であった。悪くないチョイスだ。
そういえば、ビールを頼んでキリンラガーの大瓶が出てくる店ってあまりないよな?

そして丁度ビールを飲み終えた頃に提供されたのが異形の相をなす青バソ。

茹でた後に水で締めた大勝軒の太麺に、インド風のサグカレーをかけ、更にあんずを散らしたオリジナリティ溢れる一品である。
裏看板メニューのバソカレーの進化系といったところか?

結論からいうと、これが予想外に旨かった。

バソカレーも旨いことは旨いのだがマッチングが微妙。つまり麺にとってのスープとカレーにとってのライスという共に欠くことの出来ないパートナーの不在を強烈に意識させられる切ない料理になっていた一方、この青バソはこれ自体で完結している感じなのだ。

その違いがどこから生じているのかは自分でもよくわからないが、とにかくこの青バソはその後ふとした折りにフラッシュバックして、ああ、また食べたいなと思わせる妙な中毒性がある。

麺類と向き合う時、この「フラッシュバック」と「中毒性」というのは自分がはまるかはまらないかを占う重要な二大キーワードなのだ。