カワハギ強化週間・・・10/19羽田かみや

土曜日がやってくると、私は自動的にカワハギ船に乗った。

それは月曜日がくると会社に行くとか、25日には給料が振り込まれるのと同じぐらいに自然な流れであった。

右舷トモ三番手。
それがこの日の私に与えられた闘いの場である。

一路竹岡を目指していると思われた船が突如スローダウンしたのは第二海保であった。
少々意外な気がしたが、エビスズキ船も真鯛船もマダコ船もスミイカ船もフグ船もタチウオ船も狙うことのある豊かな漁場第二海保。カワハギを狙ったって何の不思議もないのであった。

外道のアタリも多けれど、紛うかたなきカワハギのアタリもチラホラ。
小型が多くて掛けきれないけど、3枚を釣り上げた時点で本命の竹岡沖へと移動した。

前日は北東の強風が吹き荒れシケ模様。
シケ後に荒食いすることの多い魚なのでもしやと思ったが、二日前より水温が2度近く下がったそうでカワハギの活性は低め。
アタリがあっても続かず、エサもワタだけ喰われて水管とベロが残ったままの状態が頻発するテクニカル・モードに。
そして何故だか小型が多くて大型特有のもたれるようなアタリが全くない。

しかしこのテクニカル・モードの攻略もカワハギ釣りの魅力の一つであることは疑いようもない。
 
私は滞留している会社への提出書類や、明るい展望の見えない私の未来や、避けては通れない不動産の名義変更問題や、気が進まないけど上司として部下に言っておかなくてはいけないことや、大事にしているフリをしているが、それが内包している偽善と欺瞞が実はもはや我慢ならないことなど、私を取り囲む煩雑な物事全てを一時的に忘れ、意地悪で一筋縄ではいかないカワハギとの真剣勝負を終日展開したのであった。

 
イメージ 1

 
【釣果】
7時30分出船、14時40分沖揚がり
カワハギ18枚
(外道:ベラ、キュウセン、トラギス、チャリコ)
 
【タックル】
ロッド:DAIWAメタリア・カワハギ180M
リール:SHIMANOステファーノ201
ライン:PE1号
 
【本日の総括】 
急速に秋めいてきた。
 
今シーズン初めてハギチリ鍋を作ってみたのだが、いや、これが本当に旨かった。
 
カワハギは良いダシの出る魚だし、寒い時期に食べる鍋は文句無く旨い。
 
本格シーズンの始まりである。