新種目…10/7野毛屋

驚いたことに周年コマセ釣りを専門にしている野毛屋第三忠丸が、ワラサ/真鯛の終了後に選んだ種目が午前スミイカ午後アカメフグの半日船。
 
看板種目を下ろしてまで他の釣りものを始めなくてはならないとは、時代の趨勢とは言え忸怩たる思いがあったことは想像に難くない。
 
個人的には原則的にコマセ釣りと電動リールを使う釣りはやらないことにしているので乗船機会の極端に少ない第三忠丸、どんな様子か見てみたい気持ちと新しい試みを応援したい気持ち、そして何よりこの時期限定のスミイカの新子を食べたい気持ち(当然これが一番強い訳だが…)が相俟って、早速出撃した。
 
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他の乗り合いよりも一足早い7時に出船。
ポイントは航行5分の港前である。
水深は10m程のガラ場。アカメのポイントと同じですな。

船長からはハリス2m、5秒に1回強くしゃくるよう指示が出たが、俺は1.5mのショート・ハリスにエギはタナ取りした後は動かさないデッド・エギングで臨む。
 
アオリイカのビシバシ・シャクリも勿論面白いのだが、繊細なデッド・エギングにも違う面白さがある。
 
潮流不足でイカのノリはイマイチであったが、なんとかおかずの確保に成功。
イカの成長は早いので、早い時期にもう一度やらないと柔らかい新子の味は来年までおあずけになってしまうなあ。秋はやりたい釣りが多くて本当に悩ましい。
 
 
一旦帰港して午後船は12時半出船。
八景沖から富岡方面まで、幅広く探るのだがアカメの時折何処かで上がる程度の拾い釣り。
そして各所で猛威を振るっているサバフグの猛攻にさらされた。
 
加熱料理で食べると美味しいとの理由で最近サバフグも持ち帰りが奨励されているようだが、ショウサイ狙いでもカワハギ狙いでも厄介極まりない外道、一度持ち帰って塩焼きで食べたけど個人的には全く旨いと思わなかったこともあり、俺は憎き奴等は皆殺しに、じゃなかった、オール・リリースした。
 
ところでこの日は外道除けの意味もありカットウ1本で勝負していたのだが、枝針つけてる周りのアングラーには型の良いサバが結構掛かっていた。サバフグは要らないけど、太ったサバは見るからに旨そう!
再戦の機会あらば、枝針はつけて臨もうと思った次第である。
 
結局本命は釣れなかったばかりか、良型のサメを2匹も掛けてしまい、そのいずれもがカットウ針とエサ針をつなぐハリスが切れてしまった。
針を失ったカットウには、何か独特の哀愁があります。
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出船から帰港まで約10時間のリレー船、客にとっても長い一日だけど船長も大変ですね。
終日風強く、波が高めでミヨシ二番手の釣座は体力使ったけど、更に釣果もサッパリではあったけど、穏やかな秋晴れの下で一日海に浮かんでいる幸福感というのはやはり何者にも変えがたい。
野毛屋釣船店の新しい試みが上手くいきますようにと祈りつつ、めっきり日が短くなった秋の夕方を自宅へ向けて車を走らせた。
 
 
【釣果】
<午前スミイカ
7時出船、11時30分沖揚がり
スミイカ4杯、モンゴウイカ1杯
<午後フグ>
12時30分出船、16時30分沖揚がり
外道:サバフグ、ヒトデ

【タックル】
ロッド:マニアス・フグ・リミテッド
リール:SHIMANOステファーノ201
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
 
【本日の総括】
意外な種目だと思ったけど、考えてみればスミイカもフグも野毛屋にとって馴染み深い種目、考えてみればいかにも野毛屋らしいリレー船である。
この企みがいつまで続くのか、そして次の展開はどうなるのか分からないけど、リベンジの意味も込めてもう一度挑戦したいところだ。