携帯忘れフィッシング…7/21野毛屋

いつものように横浜横須賀道路堀口能見台ICを降り、近隣のマクドナルドで朝食&脱糞。
 
食うものを食らい、出すべきものを放出してこそ気持ちの良い釣りが出来るというものである。
 
ところで今何時かな?
ポケットにあるはずの携帯を探してまさぐると、
「げ!ない!」
 
最近釣行時の忘れ物が多い。いや、釣行時だけではないな。
それどころか月に一度はチャックを閉め忘れ股間全開状態で出社してしまったり、先日は酔って財布を失くすという大失態。
衰え盛りの俺の哀しい足跡をまた一つ残してしまった。
 
この手の“愕然とする”体験が、最近とみに増えているような気がする。
かねがね感じていた「過度なアルコールの摂取が俺の脳細胞を破壊している」という仮説が、現実のものとなっているのかもしれない。
 
緩やかかつ直線的に下降をたどり続ける自分自身と折り合いをつけ、これからもなんとかサバイブしていかねばならない。
ことほど左様に人生とは程度の差こそあれ本質的に悲惨なものなのである。
 
さて、初めて知ったのだが、携帯を忘れて釣りにいくと非常に手持ち無沙汰なのである。
調子狂って釣果もおかしくなっちゃったよ。
というのは言い訳ですけど…。
 
釣座は右舷トモ四番手。
 
まあそこそこ釣れるだろうと気楽な気持ちで臨んだのだが…。
 
朝一のポイントからフグは順調に顔を出した。
しかし何故か俺にはアタリが出ず、餌も齧られない。
 
悩める釣りの代表格としてよくカワハギ釣りがあげらるが、あれは「アタリを感知できない」とか「アタリがあっても掛けられない」から悩むのであって、最近集中してフグ釣りをやって感じるのは、同じ釣り方をしている(つもりな)のに時によって周りが釣れているのに自分はアタリも出せない事が多々あるフグ釣りの方が、カワハギ以上に悩める釣りだということ。
 
本当によく分からない。
 
実釣開始約1時間後の9時頃、落とし込みの最中に待望のアタリ!着底後即シャクルとなんと痛恨の空振り!溢れそうになる涙を堪えもう一度ゆっくり落としてしゃくると
“ガツン!”
“キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!”
アタリの小ささに反比例するような掛かった瞬間の衝撃、このコントラストこそがフグ釣りの醍醐味かもしれない。
ガシガシ巻いて一気に引っこ抜く!
ブーブー鳴いて身体をパンパンに膨らませた30センチ級、これがオスなら白子持ちかな?
しかしガッチリ刺さったカットウ針を膨らんだフグから抜くのって結構難儀だったりする。
鷲掴みにして針を抜くべく悪戦苦闘していたその時、
“ドピュッ!”
「!!!」
なんと白子砲が発射されてしまった!
「うわ~~~、やめてくれ~~~~!俺の白子ポン酢がああああ!」
“ドピューーーーーーーー!”
焦れば焦るほど針が外れず、その間も白子は絶え間なく放出されている!
“ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅーーーーー!”
「やめてくれーーーー!」
“ぴゅうううううううううううううううう!”
「止めてくれーーーーーー!」
“ぶしゅう--------------------------!”
「ううぉおおおおおおおおおお!」
やっとの思いで針を外してバケツへ獲物を放り込む。
しかし一度発射されてしまった煮えたぎる熱い思いはすぐには収まらなかったのか、バケツには白い煙幕がはられたような状態になり、フグの姿が見えなくなってしまった。
 
「・・・。」
 
疲れた。
 
気を取り直して戦線復帰。
 
手が合ってきたのかポンポンと2尾追加。
しかも片方は30センチを余裕で超える良型。
本当に不思議だな。特に時合いという訳でもないのに釣れる時は簡単に釣れる。
 
しかしこの日の釣りは10時に終了した。
 
その後沖揚がりまで、アタリらしいアタリもろくに無く(1尾バラシたけど…)、14時頃からは予報に反して激しい雨まで降り始め、単なる修行となってしまった。
 
船中釣果は0~18尾、19人中ツ抜けが4人だか5人いて決して活性が低い訳ではなかったのだが・・・。
 
 
【釣果】
7時10分出船、15時沖揚がり
ショウサイフグ3尾
外道:ヒイラギ、ヒトデ、イイダコ

【タックル】
ロッド:マニアス・フグ・リミテッド
リール:Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン:PE1号

【本日の総括】
白子は3尾中2尾から出てきたが、案の定片一方の白子は萎んでいた。
まあなんとかありつけたのだから贅沢は言うまい。
 
イメージ 1
刺身と炙りの食べ比べ。
旨いねえ。
 
イメージ 2
食べ納めか?白子ポン酢。
旨い。
 
イメージ 3
焼き白子は芋焼酎と最高に合います。
 
釣りは本当に訳が分からないけど、味は間違いない。
 
悩みながらも湾フグ釣りは止められないのだろうな。