続クラゲ釣り…7/6野毛屋

弊社の弱小労働組合、ベースアップが叶わぬなら休暇を増やそうという謎の春闘戦術作戦を遂行し会社側も了承、今年から夏期休暇が1日増えて都合7日間になった。
 
うち2日間は一斉休業日であり、残り5日間は個人の裁量により6/1~9/30の期間中に自由取得可能。
 
大潮、アポイント無し、急ぎの仕事無しの金曜日、俺は緊急夏期休暇を取得すると睡眠もそこそこに早起きして金沢八景へと愛車を爆走させた。
なにしろ前回乗船時は好調に釣れ盛る周りを尻目に俺は外道どころかアタリすらない完封負け、早いうちに借りを返しておかなければならないのだ。
 
12ヶ月点検、オイル交換(ちなみに1回目の変換で“老いる高官”と表示した我がボロPCはウイットに富んでいるなぁ。でもアホ過ぎるからそろそろ死刑だ!)、フィルター交換を済ませたばかりの12年の落ちの我が愛車は超絶快調!すこぶる絶好調で大田区の我が家から金沢八景野毛屋釣船店へ僅か38分で到着した。
新記録である。
ところどころで道路交通法を遵守していなかった上に信号の幸運にも助けられたとは言え、幸先がいいじゃないか!
 
釣座は左舷ミヨシを確保出来たし、俺は今宵の真鯛フルコースのメニューの選定に早速取り掛かったのであった。
イメージ 1
ああ猿島
~友蔵、心の一句
 
イメージ 2
ああ自衛艦
~友蔵、辞世の句
 
 
【釣果】
7時15分出船、15時15分沖揚がり

【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
 
【本日の総括】
アタリなし。
外道なし。(但し巨大アカエイと思しきヒットで高切れ、製造中止になっているブリッジ社製アワビ貼り高級タングステンジグ最後の一個を涙のロスト!)
二戦連続のノーヒット・ノーランで完敗!
DeNAより弱いぜ!
 
しかも前回同様周りのテンヤ組はアタリ活発!俺の隣のテバネの常連さんの4枚を筆頭に2~4枚の全員ゲット、しかも外道もカサゴにホウボウまで!
俺一人が完全に蚊帳の外といった態で、強烈な孤独感に苛まれ、脳内では中島みゆきの楽曲が無限ループ再生されたいた。
 
前回よりも泳層は若干高くなっていたが、底から5~7mに相も変らぬアカクラゲの大群が漂っていた第三海保近海、おそらくこのクラゲの存在が真鯛の意識/視線をボトムに釘付けにしているのだと思われる。
縦の動きに真鯛が全く反応しないのだ。
周りでガンガン釣れている時、しかも俺が潮先に居るのにアタリすら無いというのは運/不運だけでは説明がつかない。しかも二戦連続で。
 
そんな訳で確証は無いけれど、“アカクラゲが中層を泳いでいる時はタイラバで真鯛は釣れない”という仮説は身をもって証明されたということにしよう。
 
次もクラゲがいたら、俺もテンヤで挑むかな。
こうして頑な俺という人間も、徐々に柔軟性を身につけていくのだ。
 
 
「これ持って行って!」
哀しみを堪えて道具を片付けていると、中乗りエストシ君(仮名)が自らが鴨居式で釣り上げた300g程の真鯛を笑顔で俺に差し出してくれた。
「ありがとう!」
礼を述べてキッチリと真鯛を絞め、大事にクーラーにしまった。
そして、
「おおい!」
港へ向けて船を走らせる直前キャプテン勇治が大声で俺を呼んだ。
「今日はさぁ、テンヤのお客さんしか居なかったって設定にするからYo!」
「?」
 
そのHipHop系B-BOY的発言の真意は、下船後船宿でお茶を飲んでいる時に判明した。
 
『一つテンヤ船、船中2~4枚』
「!!!」
なんと釣果欄では全員釣れたことになってるよ!?
 
中乗りエストシ君から施しを受け、キャプテン勇治からは透明人間にされてしまった。
 
屈辱。
 
やっぱりYo、クラゲが消えるの待ってYo、俺はタイラバでリベンジするからYo!
覚えとけYooooooo!
 
イメージ 3
真鯛アクアパッツァ、中乗りエストシ君スペシャル。