竹岡式・・・5/26小網代丸十丸

剣崎の禁漁期間に合わせたのか、最盛期を過ぎても順調過ぎる程に釣れていた丸十丸カワハギ船が5月末をもって休船になるという。

前回釣ったノッコミカワハギのあまりの不味さに秋までこの釣りは封印しようと思っていたのだが、最近めっきりとカワハギ釣りにハマり、先日は平日に会社を休んで一人で丸十丸詣でをしたという友人(仮にA君)に最後のカワハギ釣りに行かないかと誘われ、付き合うことにした。
逆に前週は俺が友人(仮にA君)を野毛屋のフグ船に誘ったのだが、生憎と彼は本命ボウズで終わってしまいその罪滅ぼしというか、悪いイメージを払拭したい思いもあった。

7時前に宿に着くと、左舷側に7人乗っているのに対し、右舷はミヨシに1人だけ。
確かに風は南西風で潮は下げ潮、左前が潮先になることは間違いないけどこんなに偏るもんかね?
と訝しく思ったが、聞けば5人の団体さんが並んで釣座を確保しているのだという。
勿論我々は空いてる右舷のトモから並んで釣座を確保。
結局我々の後からは誰も来ず、最終戦は総勢10名での出船となった。
 
出船前に左舷の団体さんに向かって船長が「2人右側に移ってくれると丁度いいんだけどな」と声を掛けていた。
しかし頑なに並んで釣りたいとの答え。
「全く女の子みてえだな」と船長も苦笑していたが、同感である。
 
前週は野毛屋のフグ船に6人の団体が右舷に並んでいたが、30代~50代の男達が何故まるで女子高生のように群れたがるのだろうか?
まったくもって理解に苦しむ。
 
1人でも楽しめるし、複数でも楽しめる。
確かにそれは釣りの魅力の一つであるとは思う。
しかし何だって混雑する土日にわざわざ5人だとか6人で連れ立って乗合船に乗るのか、それだけならまだしも何故横一列に並んで釣りがしたいのだろう?
 
それだったら10人集めて仕立船にした方がよっぽど楽しいと思うのだが…。
 
ガキの頃から群れることが苦手な俺は、そういう輩のメンタリティが理解できないし、つい苦々しく思ってしまう。
完全に偏見ですけどね、どうもスイマセン。
 
まあお陰で右舷3人でゆったり釣りが出来る訳だから文句を言う筋合いはないのだが…。
 
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雰囲気のある小網代港。この港の景色は今まで行ったことのある全ての港の中で最も好きな景観である。
なんというか、テンションが上がる。
 
定時15分前に出船した船は港前15mダチでいきなりスローダウン、そして開始の合図が出た。
 
前回の乗船時に竿頭だった常連さんの釣り方を見て、ここの魚は誘いを止めずに向こうアワセで掛かるようなイメージの釣り方が合っていると学習したので早速実践してみる。
しかし相手は餌取り名人のカワハギ、いつも同じ攻め方が有効なはずもなく、なかなか数が伸ばせないでいた。
 
仕掛けを動かすと喰わない、かといって止めるとエサはツンツルテン、タナは散らばり気味。
う~ん、このパターンはもしかして…。
そう、連日大船団に叩かれ捲ってすっかりスレまくった竹岡のカワハギのようではないか!
 
そこで秋の竹岡で有効だった攻め方、オモリを底から50cm~1m浮かし、ゆっくりめに叩いて誘う。
そしてピタッと止めてアタリを出し、そこからの駆け引きで掛けて行く作戦に。
すると盛り上がりにはイマイチ欠けるものの、ポツリ、ポツリと着実に掛かるようになってきた。
かなりテクニカル・モードだけど、これこそがカワハギ釣りの面白味とも言える。
 
更にこの日は珍しい外道が連荘した。
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なんと小さな真鯛が2枚も!
タイラバで三連敗中の高嶺の花に、まさかカワハギ釣りで出会えるとは皮肉なものである。
 
ハナダイだったら持って帰るとこだけど、俺も真鯛を愛するアングラーの端くれ、写真だけ撮って優しくリリースした。
大きくなって俺のラバージグに掛かってくれよ!
 
さて本命のカワハギはその後もポツリ、ポツリ。
喰いが浅くて水管とベロだけ残されるまるで外道のような喰い方が多く、故に非常に繊細な釣りとなり集中力を要し、更にエサの消費も激しい。
静かではあるが、タフな釣りが続いた。
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10時過ぎにはツ抜け、14時前には20枚に到達。
その後潮が完全に止まってカワハギのアタリも全く無くなったが、ラスト30分で上げ潮が効き始めようやくトモ側が潮先となり5連荘、25枚でフィニッシュ!
船中釣果は7~25枚で最後の最後に竿頭を頂き今シーズン最終戦を気分良く締め括った。
 
【釣果】
7時45分出船、15時沖揚がり
カワハギ25枚
(外道:真鯛2枚、トラギス、キュウセン、キタマクラ、ヒイラギ)
 
【タックル】
ロッド:DAIWA メタリア・カワハギ 180M 
リール:Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン:PE1号
 
【本日の総括】
そう、正に竹岡式。
所変われば釣り方も変わると前回学んだが、今回は真逆の真理が有効であった。
やっぱりカワハギ釣りって面白いですな。
 
丸十丸のカワハギ船は8月再開だそうだし、剣崎の解禁も8月。
そして9月には湾奥出船の竹岡も開幕するであろう。
 
今シーズン最終戦と言っても、シーズンオフはあまりに短い。
 
さて、前回肝醤油で刺身を食ってそのあまりの不味さに驚愕したノッコミカワハギ、今回は食べ方を工夫してみた。
 
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まずはムニエル。
たっぷりのオリーブオイルでニンニクスライスを弱火で炒め、そしてニンニクを取り出してから魚を投入するのがポイント。臭みは全く無く、ホクホクとした白身は激ウマ!
 
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アクアパッツァもニンニクを多めに使い、アクを丁寧にすくうことでかなり美味しく仕上がった。
小骨が多いのがタマにキズかな?
 
でも〆のリゾットは驚愕の旨さ!
やっぱりカワハギは良い出汁が出る魚だなぁ。
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と書いてたら、やべえ、また釣りに行きたくなってきた!