迎合・・・桂花ラーメン池袋店

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池袋で打ち合わせを終えたら丁度昼時だったので、ラーメン二郎池袋東口店へ行ってみると、10人を超える行列。
生憎そんな暇は無い。そもそもそ並ぶ価値が無い。

という訳で熊本寄りへ進路を変えて目指した先は経営再建中の桂花ラーメン

オーダーは勿論太肉麺(ターロー麺)950円。

桂花のスープは非常にブレが大きいのだが、この日は濃厚で完璧なスープと出会った。
最高の太肉麺は至高の一杯である。

今を遡ること約27年前、入学したばかりの高校からの帰り道に新宿東口の桂花ふぁんてんで衝撃の出会いを果たして以来、長らく俺のラーメン・ランキング1位に君臨し続けた青春の味。
大学が大嫌いで半ばパチプロみたいな生活をしていた時代には、1日に2回行ったこともあれば、週に3回行ったこともある。

ラーメンの味は勿論、サイドメニューは無く、大盛りすら認めない一本気で上から目線の男気溢れる姿勢も大好きだった。
当店のラーメンは少なくとも3回は召し上がって下さい、というラーメン大の貼り紙も、オリジナルは桂花のフレーズである。


しかし今では大盛りは勿論、サイドメニューにトッピングの食券、果ては細麺の替え玉などという魂を博多に売り渡したかのような哀しすぎるメニューまである。

思うに経営が苦しくなるにつれ、男気をかなぐり捨てて一般大衆への迎合を始めたのであろう。
その結果ある種の味というか崇高さが損なわれ、ダイハードな桂花ファンが激減するという皮肉な状況を生み出しているように思える。

精神的に行き詰まり感に苛まれていた学生時代の形容し難い感情と相俟って、桂花への思いは複雑だ。