急降下・・・10/9川崎「中山丸」(書き直し編)

かれこれ11年だか12年使っているPCの調子がいよいよおかしい。

2時間かけて書いたこの釣行記も、投稿ボタンを押した途端に謎のフリーズ、そしてそのままインターネット・エクスプローラーが強制終了され跡形もなく消え去ってしまった。

こんな駄文を書くのでさえそれなりに気力と労力を振り絞っているので、その徒労感と空虚感は相当なものだ。

あまりに腹立たしいし、最近更新も億劫になってきているから、これを機会にブログなんてもんは止めてしまおうかともチラリと考えたが、それではあまりに悔しいのでとりあえず書き直してみる。

当然テンションは下がっているし、自分が書いたこととは言え何をどう書いたかなんて当然覚えていないから、やや投げやりな節電モードでいってみよう。

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爆釣が続いていたタチウオの釣果が、土曜日に急降下した。

我々、というのは俺と地元の友人(仮にA君)のことだが、翌日に中山丸のタチウオ船を予約していた為に非常に悩んだ。

ここは種目変更が賢い選択なのではないか?と。

しかし敢えて死地へと赴くのも釣りロマン、結局予定通りタチウオ狩りへと向かった。
この釣果なら船も空いているに違いない。

・・・。

…甘かった。

この日のタチウオ船は片舷8人の16人乗船と盛況、更にジギング/餌釣り混成船で、潮流れを考慮すればオマツリ地獄は避けられそうもないのであった。

これは潮止まり前後の時間の短期決戦となることは必至だ。

川崎を出発し、50分程かけて到達すると、一つ目の嫌な予感が的中する。

船団が形成されず、各タチウオ船はウロウロと迷走状態!
我々の乗った船も例外ではなく、一向に止まらない。
「止まれるような反応が無いよ。」
と船長も苦笑しながらアナウンスする。

結局30分以上ウロウロしたところで妥協反応が見つかりようやく開始の合図!

水深は78m、まだ下げ潮が残っており、海底にジグが到達する頃にはラインは相当流されている。

『どうせ釣れねぇ~んだろうな…。』
適当なワンピッチ・ジャークを展開していると、
「!!!」
なんと隣りで釣りしてる友人(仮にA君)のロッドがいきなり絞り込まれているじゃないか!
魚は居たのか!
慌てて気合を入れてシャクリを入れると
“ズドンッ!”
“キタ―――――――――――――――――――――――――――――――――――!”
まさかまさかの1流し目でダブルヒット、こうして船中1本目を友人(仮にA君)が、続けざまに俺が釣り上げた。しかもサイズも指4本と悪くない。

ここから連チャン!…という程甘くはなかったが、徐々に潮が緩んできてポツリポツリと釣れるようになった。
この日の観音崎沖は所々で油が浮いており、潮色も澄んでんだか濁ってるのか良く分からない感じ。
試しにド派手なドピンクのジグを使ってみたら、上手い具合にこれがはまった。

しかしそんなポツポツ時合も長くは続かなかった。

11時頃から猛烈な上げ潮が、カッ飛んでいる上に酷い二枚潮の最悪な上げ潮が流れ始めたのだ。

こうなってくると二つ目の嫌な予感、即ちオマツリ地獄も現実のものとなる。

俺はオマツリ回避の為に120gと150gのジグを使い、投入時は潮上に向かって斜めにロングキャスト。
それでも指示タナを4往復ぐらいするとジグははるか潮先に流されてオマツリのリスクが高まるので止む無くジグを80m下から回収、そして改めてキャストしてジグを再投入する。

言うまでも無く手返しは悪く、気力と体力を相当使う。
そしてそれでもしばしばオマツリして相当に萎える。

潮が速くて船を反応の上で止めるのも難しいようで、船は度々流しかえるが、タチウオの活性も下がる一方だ。

イメージ 1

心なしか見慣れた風景もいつもより哀愁を帯びているように見える…。

そして12時を過ぎた頃から誰も何も釣れない暗黒の世界へと突入してしまった。

静寂と沈黙と諦念が船上を支配する。

誰もが希望を失い、廃人と化しているかのようだ。

その雰囲気を察したのか、若き船長もこれ以上釣りをやっても無駄だと思ったようで、定時より若干早く沖上がりが告げられた。

船上(or戦場)の誰しもがその判断は正しいと思った(はずだ)。

【釣果】
7時出船、14時10分沖揚がり
タチウオ12本
イメージ 2


【タックル】
ロッド:TENRYU OCEANIA OC581B-4
リール:Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン:PE1号、リーダー:フロロ5号、先糸フロロ40lb

【本日の総括】
船中釣果は0~14本、数日前までトップ40本だ50本だと好釣果に沸いていたことを思えば随分と寂しい釣果だが、そんな中でも12本釣れれば上出来上出来、更にタフコンで精神面も鍛えられて人間的に一回り成長までしてしまったので結果オーライだ。
ジギング3回目の友人(仮にA君)も4本釣って何かを掴んだようだし、次回に繋がるかな?

しかし次回は小潮周りを選んで来ようと強く思った。
ってこう思うのも何度目だろう?

釣った獲物は当日は炙り、塩焼き、しゃぶしゃぶのフルコースで堪能した。
殆どが指4本以上の良型だった為夏の時期に比べると脂マシマシ状態でいささか胸焼けしてしまった。
イメージ 3

中骨と昆布でダシをとりしゃぶしゃぶをやると、スープはこのように黄色く濁る。これを汚いスープと侮るなかれ、このまま軽く塩を振って飲んでも美味しいし、これで雑炊を作ると昇天必死の破壊力なのだ!


翌日も同じフルコース、そしてそれでも余った身は味噌漬けとミリン干しにして全て美味しく頂いた。

丸4日間に亘るタチウオ料理攻めでいささか食傷したので、次はサッパリ系のターゲットを狙いに行くとしよう。
うん、そうしよう。