三週連続・・・10/2羽田かみや

過日の約束通り、DDVセンパイと釣りに行った。

珍しくも自身3週連続となるカワハギ釣りだ。

苦手種目ではあるし、そろそろ他のターゲットを狙いたいところではあったのだが、先日亡くなった我々共通の先輩にしてカワハギ釣りをこよなく愛したアングラーでもあった“めちゃワルI氏”を我々なりに追悼するというイベント的要素を兼ね備えた釣行だったので、迷いは無い。

我々の釣座は左舷ミヨシにDDVセンパイ、二番手に俺というフォーメーション。
出船直前までは割と空いていたのだが、電車組が大挙して押し寄せ最終的には23人乗船というギュウギュウ詰めの大難民船状態となって出船。

北東風、下げ潮、更に23人乗船という条件を考えると有利とは言えない、否、最も不利な釣座と言っても良い我々だが、今年の竹岡カワハギは堅調な釣果が続いているのでまあ問題ないでしょ!

1時間強の航行(羽田から竹岡はかくの如く遠い・・・)でようやく竹岡沖へ到達すると、既に結構な数のカワハギ船が集まっていた。

しばしの探索のあと合図があって実釣開始!

水深は15m程、潮もあまり効いておらず仕掛けは真っ直ぐに落ちる。
オモリが着底したら素早くリールのクラッチを戻しトントンと叩いて底ダチを取り直す。
するといきなり“コンコンッ!”という小気味の良いアタリが到来!軽くタルマセて聞き上げると、
“ゴンゴンゴン!”
“キターーーーーーー!”
隣のDDVセンパイが餌付けをしている最中にいきなりの本命ゲットだ!う~ん、幸先がイイ!
同じような感じで朝一に三連チャンで本命をゲット。確かにカワハギの活性が高いことに間違いはないと思うのだが、やはり今年使い始めた竿の感度が良いのでアタリを感知して勝負に持ち込める数が咋対比で圧倒的に増えた気がする。

4枚目に26センチの良型のキモパンを釣り上げたが、ここから長い沈黙に入ってしまった。
どうもワッペンが群がってあっという間に餌を掠め取っている感じだ。
針は丸セイゴ系の7.5号と大きめを使っていたのでワッペンはなかなか吸い込んでくれない(乃至は吸い込めない)印象だ。
更にベタ底ではトラギスの活性も揚がってしまったようで、これまた欝陶しい。

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こんな外道も釣れた。小さなスミイカかと思ったが、帰宅後調べたらカミナガイカというコウイカだったようだ。

我慢の釣りを展開してなんとか6枚釣ったところで、攻め方変えなきゃ数も型も望めないと確信して宙釣りに変更することに。

このニュー・ロッドのメタリア、カワハギ用としては穂先が軟らかく、調子も8.5:1.5~8:2といった感じで、オモリを浮かせるとかなり穂先が曲がってしまう。つまり宙釣りには適さない調子なのだが、背に腹は変えられない。

しかし結果的にはこの釣り方でもメタル・トップの高感度がアドバンテージになった。

カワハギが餌に食いついた瞬間のモタレや、一瞬のショート・バイトが手に取るように伝わるのだ。
アタリがあっても誘いを止めず、向こうアワセで掛かるのを待っていたのが俺の従来の宙釣りだったのだが、初期アタリを感知してゆっくり聞きアワセを入れると、
“ゴンゴンゴン!”
といきなり針掛かりしてしまう!

しかも底釣りでは外道とワッペンの猛攻に苦しめられたが、宙で釣れるのは20センチ以上の良型ばかり。

アタリの数自体は底より減ったものの良型ばかり、更にアタリを感知してから食わせる(吸い込ませる)のではなく、掛けに行くアグレッシブな釣方は“釣れた”のではなく“釣った”感じが強くて非常に面白い。

相変わらず底釣りを展開してワッペンと外道に苦しめられていたDDVセンパイに、宙釣りを試してみるように促してみた。

何しろカワハギ釣りが下手な俺が竿を変えた途端に2回連続でツ抜けしたという情報をキャッチした途端、速攻で同じ竿をゲットしたという抜かりの無さを見せたDDVセンパイ、同じ竿なら同じ攻め方が有効なはずである。

最初はアタリの後のアワセが強すぎてフッキングに持ち込めていなかったが、1枚釣って感じを掴んだらその後は宙で連発させていた。
流石この男は飲み込みが早い。

結局終わってみれば二人揃ってツ抜けを達成、乗船者の半数以上がツ抜けしたので特に凄い釣果という訳ではないのだが、乗船の度に常に壮絶なスソ争い演じてきた我々にとっては、やはり有り得ない結果と言えるのだった。
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【釣果】
7時30分出船、14時40分沖揚がり
カワハギ18枚、ウマヅラハギ3枚
(外道:トラギス、キュウセン、カミナガイカ

【タックル】
ロッド:DAIWA メタリア・カワハギ 180M 
リール:SHIMANO カルカッタ・コンクエスト 301F
ライン:PE1号

【本日の総括】
釣果以上に得たものが多かったこの日の釣り、とりあえず掴んだ感覚を忘れる前に間隔を空けることなくもう一度カワハギを狙わなければと思った。

まあ釣りに関してはもうどうでもいいのだが、やはりこの魚は食べて旨いというのが一番の魅力な訳です。
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パンパンの肝を使ってポン酢で食べる薄造りは上品で激ウマ!

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そして釣ったカワハギとウマヅラ全ての中骨とアラで丁寧にダシを取った鍋は、恐ろしい程の旨さであった。

釣る楽しさと食べる楽しみ、食べる事は好きだったけど釣ることが苦手だった為に今までイマイチはまることの出来なかったカワハギ釣りに、いよいよ憑りつかれてきたようだ。