湾フグ白子終盤戦・・・7/16野毛屋

いよいよ湾フグ白子戦線はラストスパート。

タチウオも鯛も調子悪いし、ここは最後にもう一回狙っておこう!

左舷トモ三番手にするか右舷トモ二番手にするか悩んだけど結局左舷をチョイス、この時点ではそれが判断ミスであったことは当然知る由も無かった…。

11:40分干潮のこの日、午前中は落と潮。
風は南で我らが左舷側が潮先になるはずのだが…。

「!!!」

潮がカッ飛んで10号のカットウは流されまくり!
半分以上の人が底ダチすら取れないようで船長は指導で大忙し。

そして俺はなんとか底は取れるもののカットウが流されることに変わりはなく、水深は7mなのにものの数分でラインは25mくらい出ていってしまう。
当然オマツリも頻発する訳で、潮先云々の前に全く釣りにならずこれは大変だ!

1時間程激流は続いたが、少し潮が緩んでくると船中ポツポツと本命があがり始めた。
…しかしそれが何故か釣れるのは潮上にあたる右舷側ばかり。何故だ!?

10時頃ようやく明確なアタリが到来、1シャクリ目空振り、しかし落とし込みでまだアタリが続いていたので祈りながら2シャクリ目、
“ゴンッ!”
右隣りの方とオマツリしながら上がってきてちょっと焦ったが無事に本命をキャッチ、大きさは25センチくらいだが丸々太っているのでこれは白子が期待できそう。

その暫く後のことだった。

“ズシン!”
激しい衝撃とともにしゃくった竿が止まった。
一瞬根掛かりかと思ったがリールのハンドルが巻ける。しかし生体反応は全く無い。
なんだろう、石でも引っ掛かったのかなと思ったら、
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なんと抱卵した大きなワタリガニだった!
こんなの釣れるのか!

船長に聞いたらタマに釣れることはあるとのこと、そして体内にある卵は食えるけど、産卵を終えて抱卵した卵は味、食感ともに最悪なので決して食べないようにとのことだった。
オススメのレシピは味噌汁とのこと。
カニの味噌汁って確かに旨いよな、フフフ。

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天気最高!そして珍しい真紅の帆を張ったヨット発見。オーナーの政治的思想を反映してるのか?

さて午後。
上げ潮が効いてくると我らが左舷は潮上に。
午前中の様相なら、これでこちら側が釣れるはず!

しかし相変わらず釣れるのは右舷ばかりの不思議。何故だ???

微細なアタリをキャッチして完璧に掛けたら大きなサバフグだったり(当然リリース)、食わせに掛かったアジが走り回ってペラだか舵だかにラインが巻きついちゃったり(一旦緩めて無事に取り込めた)、なんだか冴えない釣りを展開しまくった。

2尾目を釣ったのは終盤戦の1時半過ぎ。
しかしこれは30センチ超えの良型で、腹の張り出しも尋常じゃなく正にガマガエル、巨大白子確定だ!

しかしこれが最後の本命となり、冴えない釣果から抜け出す事が出来ぬまま今年の湾フグ白子戦を終えたのであった。

【釣果】
7時15分出船、15時沖揚がり
ショウサイフグ2尾
(外道:アジ、イイダコ、ヒイラギ、ヒトデ、サバフグ)

【タックル】
ロッド:マニアス・フグリミテッド170
リール:カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1号

【本日の総括】
左舷7人の釣果は1~3尾。
一方右舷6人は0~12尾。

気になって釣座札を取ろうか迷った右舷トモ二番手見に行ったらトラフグ交じりで8尾だが9尾も釣れていた。
一般にアンカーを下ろしたフグ船では最も有利と言われる大ドモでも右舷が12尾で竿頭だったのに対して左舷は1尾のみと大苦戦。見たところキャストも上手いし誘いも上手く、かなり“ヤリコンデル感”の強い方だったのだが…。

ことほど左様に理屈では計れない現象が起こるのも釣りの奥深さと面白さなのかもしれない。

さて夜のお楽しみその1、白子。
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白子ポン酢と焼き白子で美味しく頂きました~。

夜のお楽しみその2、ワタリガニの味噌汁。
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濃厚なダシが出て、身もホクホクで予想以上に旨く、これは至福の1杯!

ワタリガニって狙って釣ることは出来ないのだろうか?