REMIND・・・ラーメン山盛山

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“二郎インスパイア”と呼ばれる亜流でも、最近は旨い店のラーメンばかり食べてきた。
神保町の「用心棒」、駒込の「あかつき」、本郷の「用心棒本号」、東京ラーメンストリートの「ジャンクガレッジ」、渋谷の「526」etc・・・。
すると「旨い」という感覚が普通になってきて旨さに対する有り難みや感謝の気持ちをつい忘れてしまったりする。
言わずもがな、全てのインスパイア系が旨い訳ではない。
しかし久々にそういった類の“有り難み”を思い出させてくれる店と出会った。それが池袋「山盛山」である。

イカシタ店の名前は二郎のスピリットをしっかりと伝承しているかのように思える。

オーダーはラーメン肉、トッピングはニンニク。

「・・・。」

堀切系から小麦の風味を奪ったような麺がダメ、ペラペラ・パサパサで変なタレの味がついた豚もダメ、スープは問題外、全体的に量が少ないにも関わらずこれで980円もしてコスト・パフォーマンスは最悪、久し振りに大ハズレであった。
良かっ点はビールがあった事だけだが、これはラーメンとは全く関係がない。

インスパイアとは対象にリスペクトがあって初めて成立するものであることを再認識した。
リスペクトの無いインスパイア、それは只の模倣である。
単に表面をなぞるのでは無く、精神性をも理解し敬意を払うこと、それが正しいインスパイアの在り方なのではあるまいか?

例えて言うなら“オマージュ”と“盗作”の違いのようなものだと思う。

「野菜のお代わり自由」と書いてあったが当然スルーして灼熱の店外へと出た。
ここで腹を完璧に満たす事は自分にとって正しい行為であるとは思えなかったのだ。