池袋大盛物語・・・ラーメン二郎池袋東口店

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何の用事で池袋に行ったのか忘れてしまったのだが、とにかくその日の昼過ぎに俺は池袋の街を彷っていた。

次の現場に向かう前に昼飯食わなくては。

フト思い立って向かったのはラーメン二郎池袋東口店。

待ちは5人程。これなら次の約束に遅れることもあるまい。


オーダーはぶた入り、トッピングは野菜ニンニク脂。ついでに麺固め。

目の前の体格の良い男性が「大ぶた全マシマシ」という世にも恐ろしいものを食っていた。
そのビジュアルが俺の満腹中枢を刺激したのだろうか?
食ってる途中で食べるという行為そのもに倦んできて、危うく残しそうになってしまった。
俺は繊細で打たれ弱いのだ。

大量の汗をかきながら格闘し、なんとか片付けて丼をカウンター上に戻すと、「ごちそうさま。」と力無く呟いてから席を立った。
腹が苦しくてフラフラした。

大ぶた全マシマシの彼は、俺の前のロットで提供されたにも関わらず、俺が席を立った時点でまだ半分以上残っているようだった。
果たして彼は完食することができたのだろうか?
見届けたい気もしたが、お気楽サラリーマンとはいえそこまで隙を持て余しているわけでもないので立ち去らざるを得ないのであった。

次の現場は乃木坂で、池袋から山手線で原宿まで行き、そして千代田線に乗るはずだった。

しかし過剰に食物を詰め込まれた胃の方へと血液が集中し、脳内活性の下がっていた俺は、何故か原宿駅で下車することなく開いた扉を呆然と見つめ、余裕でスルーしてしまった。

酔ってもいないのにこの失態、情けなくて泣けてくる。

更に迂回ルートで目的地に向かっている最中、二郎に押し出される格好で強烈な便意を催し、途中下車して近隣のコンビニへと助けを求めて飛び込んだのであった。

結果約束の時間を2,3分遅れて現場にたどり着くという社会人にあるまじき大失態を犯してしまった。

ラーメン二郎を食すということは健康被害以外にも様々なリスクが伴う。
しかしリスクを冒さなければ達成感だって得られないのだ。