重篤白子中毒患者・・・5/15野毛屋

嗚呼、白子。
1年振りに食べたフグの白子のなんと旨かったことよ。

・・・。

また白子を食いたい。

そんな訳でついつい2週連続で野毛屋のフグ船に乗船してしまった。

この日は22人乗船と大盛況で、大混雑の難民船状態。
釣果は低調続きではあるが、それ以上に白子への食欲が勝った重篤白子中毒患者どもが大挙して押し寄せたのだろう。

この日のポイントも先週同様富津沖。

一流し目からイカリを下ろして実釣開始!

直近2回の釣行ではいずれも開始早々に船中1尾目を釣り上げたのだが、この日はそう上手くはいかなかった。
まあ、これが普通なのだ。

潮はトロトロの落と潮、アンカーを下ろした船からの釣りでも10号のカットウはほぼ真下に落ちていく。
フグの活性も低く、アタリすらなく餌も全く取られない。

船中はたま~~~~~~~~~~~~~に誰かが釣る程度。
移動も多く盛り上がりに欠ける展開だが、前日も上げ潮に変わってからフグの活性も上がってきたと
のこと。
そのうちチャンスも訪れるだろう。

メゴチ、ヒイラギ、イイダコ、ヒトデ、キスと外道五目釣って潮止まり。
そして11時を過ぎた頃から待望の上げ潮が効き始めた。

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微細なアタリしか出さずに餌を掠め取っていくことが多いフグだが、白子を持った巨大フグはアタリがハッキリと出ることが多いように思う。
時刻は11時20分。
“コツッ!”
というアタリが出てソフトにアワセを入れると、
“ギュンッ!”
いきなりフグが走る感触!
“デカイの、キターーーーーー!!!”
一気に巻き上げるとパンパンに膨らんだグラマラス・ボディのフグが上がってきた。
抜き上げて無事にキャッチ、この体型は間違いなく白子持ちだ!

周りを見渡すとあちこちでポンポンとフグが釣れ始めている。
今が正にチャンス・タイムのようだ。

迅速かつ丁寧に餌を付けて仕掛けを落とす。

ソフトにしゃくって1秒ステイ、そしてゆっくりと仕掛けを落としこむ。
この単調な反復作業を機械的に集中して行い続ける。
見方によれば釣りとはかなり滑稽な行為の集積物だ。
しかし見方によれば人生そのものだってかなり滑稽なのだ。

この時合に良型が連チャンし、20分で3尾釣った。
いずれも白子を持っていそうな体型である。

しかし12時頃から上げ潮の勢いがなくなり、それに比例してフグの勢いも止まった。

どうもチャンス・タイムに三連チャン、その他の時間帯はサッパリというのが最近の我がフグ釣りの定番になりつつあるようだ。

諦めることなくその後もバンバン餌を使い、貪欲にフグを狙い続けた。

しかし活性の下がってしまったフグさんからは何のコンタクトもなく、遂にその後はアタリすらないまま沖上がりを迎えた。
船中釣果も0~5尾。
白子持ちフグは未だ大群れを形成してはいないようだ。

【釣果】
7時10分出船、15時沖揚がり
ショウサイフグ3尾

【タックル】
ロッド:マニアス・フグリミテッド170
リール:カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1号

【本日の総括】
釣った3尾全てから白子が出て来たので、貧果ではあったけれど食欲は満たす事が出来た。
とりあえず及第点かな。

この日野毛屋フグ船で釣った獲物の血抜きを初めて奨められ、実際に施してみた。
すると捌いた後に出てくる白子は真っ白、見た目の“旨そう感”も倍増だ!
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白子ポン酢、焼き白子、そして身は刺身と漬けにして旨いフグを堪能した。

…などと書いているとまたフグを釣って食いたくなってきた。
困ったものだ。