デジャヴュ・・・5/8野毛屋

嗚呼、フグの白子が食べたい!

尿酸値が高かろうと、コレステロール(はそんなに高くないんだけど)が高かろうと、食いたいものは食いたい!

とても食いたい、いや、圧倒的に食いたい、食えないんだったら死んでやる!

妄想に取り付かれた俺は、止むなく野毛屋へと向かった。
ショウサイフグの白子を食べたいと思ったら、釣るより他に方法がないのだ。


白子祭が始まった良い天気のGW期間とはいえ、客は片舷6人ずつの12名と大型船第一忠丸ではゆったり釣りが出来る少なめの集客。
やはり厳しい釣果が続いている影響だろう。

俺の釣座は左舷トモ4番手、ミヨシから数えると3番手、ど真ん中である。

定時5分前に出港した船は、いつもより北側のコースを航行。
アレレ?と思っていたら、船が向かったのは大貫ではなく富津~木更津間の大貫とは富津岬を挟んで反対側のポイントであった。

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晴天、ベタ凪、春霞。気持ちのイイ陽気。これで釣れてくれれば完璧なのだが…。

暫くの探索の後、アンカーを下ろさずに合図があって実釣開始!

仕掛けを落として底をとり、ライン・スラッグを取ってひとしゃくり。
そしてゆっくり仕掛けを落とし込むと“モゾッ”っとしたアタリがいきなり到来。
半信半疑で聞きアワセるようにそっと竿を持ち上げると、
“ゴツン!”
“いきなりキターーーーーー!!!”
キュンキュン横走りするこの引き味は間違いなくフグのそれ。しかも良型だ!
一気に巻いて抜き上げると、それは腹がパンパンに張り出したいかにも白子を持っていそうなフグだった!

開始僅か30秒の奇跡。
今日こそ爆釣か!?

その10分後くらいにもハッキリとしたアタリがあって、直ぐさまアワセるとまたしても良型をゲット。

暫くの後にまたしてもアタリがあってもう1尾追加!

そして3尾釣ったところでチャンス・タイムは打ち止めとなり、以降は餌すら取られぬ我慢の時間帯に突入した。

・・・。

ん?

これは朝一に3連チャンしたものの、結局そのまま3尾で終わってしまった前回と
同じような展開じゃないか!このまま3尾で終わっちゃうなんてことは・・・。
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しかしまるで前世のスロー再生のように、事態は実にその通りに進行した。

カットウの色を変えたり、遠くにキャストしたり、しゃくりの間隔を変えたりと、色々試してみてもフグの反応は無い。

こうなるともうお手上げである。

頭の中でRadioheadのOptimisticが鳴り響く。

「You can try the best you can,
if you try the best you can,
the best you can is good enough.」

この歌詞は俺を慰めてるのでもなければ肯定しているのでもない。
自分の能力の限界を受け入れ、諦めろと促しているのだ。
なんと哀しい曲だろう?そしてなんとシニカルなタイトルなのだろう?

しかし一方で諦めなければ良い事があるというのも真理。
魚の感触を忘れかけた13時頃、突如アタリが到来してこの日最大の1尾をゲット!
トム・ヨークの呪縛から逃れたか?

しかしこの後何も起こらず、前回からプラス1尾の4尾で終了した。
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【釣果】
7時10分出船、15時沖揚がり
ショウサイフグ4尾

【タックル】
ロッド:マニアス・フグリミテッド170
リール:カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1号

【本日の総括】
今日もまた時合いのハッキリした釣りになった。
魚って本当に不思議だ。

相も変わらぬ品果だが、この日は4尾中3尾から白子が出て来た!
昨年6月以来、実に約1年振りの念願の白子である。
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焼き白子、白子ポン酢、白子ムニエル、いずれも美味!
白子とビールで満たされた気分になり、ついでに尿酸値も急上昇した(に違いない)。

しかし期間限定の白子祭、痛風発作の恐怖に怯えながらも、攻撃の手を緩める訳にはいかない!
食い道楽とは常にリスクと隣り合わせなのだ。しかしそのリスクとは自らコントロール可能という意味合いにおいて、280円ユッケとは対照的なものなのである。