治療薬としてのビール

仕事の選り好みなんて出来ないのは百も承知だが、穏やかに晴れた日曜日に胸糞の悪くなるような仕事が入ると、釣りに行けない恨みと相俟って死ぬほど気分が悪い。

そんな訳でその“胸糞悪い”系の仕事を終えたらちょっと飲みたい気分になってしかって、目についたアイリッシュ・パブへと飛び込んだ。

お!
ギネスでも飲もうかと思ったが、マーフィーズの樽生があるじゃん!

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マーフィーズ1パイントとニシンのマリネ

ギネスよりマイルドなスタウトのマーフィーズ、これはこれでギネスにはない旨さがある。

アイルランドは二度ほど旅をしたことがあるが、マーフィーズの産地の街・コークへは一度も行ったことがなく、したがってアイルランドマーフィーズを飲んだことはない。

ああ、機会があったらまたアイルランドへ行ってみたいな。
人々は親切で、風景は激哀愁で、ギネスは安いし、放射能漏れを起こしている原発もない。
IRAの名残で治安が悪いイメージがいまだに強いようだが、あんなに安全な国は珍しい。

そんな遠いアイルランドへ思いを馳せてマーフィーズをお代わりし、それも飲み干すと、失われた自分を探す為に夜の街へと繰り出した。