SOUL FOOD・・・ラーメン大蒲田店

ダメだ。

止まることは停滞を招く。

と頭では解ってはいても、ダメである。

いつも遊んでいる海のほんの数百キロ先で多くの方が命を落とし、原発が大変な事故を起こしたという厳然たる事実を思うと、どうしても足が海に向かない。

釣りは俺に自分の限界を無慈悲に叩きつけ深い絶望感を与えると同時に、日常では決して味わうことの出来ない凄まじいまでの喜びも教えてくれた。
精神のバランスを欠いて日々生きて行く事が綱渡り状態だった時には、文字通り俺にとっての命綱だった。

だからこそ、“元気な俺が行かなくちゃ”的に義務感で釣りに行ってはいけないのだと思う。

運良く生き延びた。被害らしい被害は何もない。
だから頑張って体勢を立て直して、一刻も早く日常と安定を取り戻すんだ。


釣行記の保存の為に始めたブログではあるが、暫くは釣り以外の記事を主体に更新を続けていく。
村上春樹によれば、文章を書く事は自己療養へのささやかな試みになり得るのだから。



一般に加齢と共に身体の基礎代謝は衰える為、食べ過ぎるとすぐ太るようになる。
これは精神的に大人になりきれない俺とて例外ではない。

おまけに血圧が高い哀しき41歳11ヶ月の俺は高カロリー高塩分のラーメン、特に二郎系のラーメンとの付き合い方が非常に難しいお年頃だ。

まあしかし、生きてるだけで丸もうけ((c)明石家さんま)と思った3/11以降は欲望に従うままラーメンを食べまくっている。
3/11当日、20数キロ離れた会社から6時間かけて歩いて帰った時に、ヘトヘトになって辿り着いた地元のラーメン屋で食べた珠玉の一杯を一生忘れないだろう。
ラーメンは日本人のソウル・フードだと改めて思い知った体験だった。


そんな訳でこの日はラーメン大蒲田店で「ラーメン、豚入り、玉ねぎ、野菜多め、脂多め、ニンニク」を。
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大の店員も大の客も、まるで震災など無かったかのように泰然としていつも通りで、そこでラーメンを食べる事で自分も勇気付けられたような気がした。

というか、単純に旨かっただけなんだけど・・・。