DRIVING AND CRUISING・・・3/6野毛屋
何しろ前日の天気予報によれば南西の強風が吹くことになっていた。
とりあえず行くだけ行ってみよう。
通い慣れたルートを辿り6時頃に船宿に着いたが、予報が悪いせいか客の出足は鈍くアオリ船の先行者は4人程で四隅意外は空いている。
とりあえず左舷トモ二番手の釣座を確保し、出船を待った。
水垢が出て来たとの情報を受け、いつもの先発エギにグロー・カラーを加えた。
定時に出港した船はいつものように東京湾を南下した。
観音崎まではスイスイと順調なクルーズだったが、あるポイントを過ぎるとまるで何かのスイッチが入ったかのように海は急変、深いウネリが次々とやって来て船は徐行を余儀なくされ、殊更深いウネリがやって来た時には完全に停止してそれをやり過ごした。
船は完全に遊園地のアトラクション状態に陥り大揺れ、スリルと衝撃が半端ない。
船は完全に遊園地のアトラクション状態に陥り大揺れ、スリルと衝撃が半端ない。
平潟湾へ続く運河を最徐行で進んでいる時に、俺の名を呼ぶキャプテン勇治の声が聞こえた。
操舵室の前まで行くと、
「どうだろう、落と潮の時間逃しちゃったし、これから更に西風が強まる予報だし、今日はこのまま中止にしようと思うんだけど・・・。」
確かにあのシケの海に再び繰り出すのは気が引ける。勿論異存などあろうはずはない。
操舵室の前まで行くと、
「どうだろう、落と潮の時間逃しちゃったし、これから更に西風が強まる予報だし、今日はこのまま中止にしようと思うんだけど・・・。」
確かにあのシケの海に再び繰り出すのは気が引ける。勿論異存などあろうはずはない。
こうして一人一人の乗客に同じ話をして了解を取り、このまま終了となった。
ツイてないと言ってしまえばそれまでだけど、まあ得難い体験をしたと言えなくもない。
帰り道に給油のついでに汚れまくっていた愛車を洗車してもらい、サッパリとした気分で帰宅した。
そしてビールを飲みながらテレビで福田和子のドキュメンタリー番組を観て、ダラダラと休日を終えたのだった。
冷凍庫のアオリのストックも無くなっちゃったし、来週こそは沢山釣りたい。
この時点では週末に悪夢のような震災がやって来るなんて当然だけど予想だにしていなかったのだ。