2011年初試練・・・1/9太田屋

地元の友人(仮にA君)が、タチウオのジギングに興味があるという。
冬タチウオのシーズンがいつまで続くか分からないので、善は急げと三連休中日に金沢八景太田屋に揃って出撃した。

6時前に船宿に到着してみれば先行者なんと10人。どうも前日2~36本と半日船としては爆発的と言える釣果を叩き出した事に多くのアングラーがおびき寄せられたようだ。
結局出船間際まで人が乗って来て最終的には片舷11人の総勢22人、更に22人中餌釣り師8人が混在するというとんでもなく悲惨な状況に陥った。

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朝日を望みながら出船

30分程の航程で観音崎沖のタチウオ船団に合流すると10mを超える西風が吹いていて海は周期の長い深いウネリを伴っていた。
合図があり水深80m程のポイントで実釣開始!
魚影はあるようだが、魚の活性は極端に低いようでアタリが全くない。周りも殆ど釣れていないようだ。
そして落と潮が効き始めたら心配していたオマツリ、オマツリ、オマツリの嵐!
とにかくジグを回収すると必ず誰かしらとオマツリしている状況で、酷い時は3人4人とオマツリしている。

・・・。

かくして友人(仮にA君)のデビュー戦は非常に厳しいものとなってしまった。

今こうして振り返るとオマツリ解いてる記憶ばかりで釣りをしたという実感が薄いのだが、速潮に閉口してジグを150gに変えた、その流しでのことだった(と思う)。
“ドンッ!”
“キターーーーーー!!!”
しかし巻いている内に嫌な感触、これはオマツリしてるぞ!
案の定2人先のジギンガーとオマツリしていた。しかし彼は目の前の水面に見えてる魚を取り込もうともせず、せっせとオマツリを解き始めたのだった。
フックはバーブレスなんだからそんな事してたらバレちゃうよ!
俺は大声で船長に助けを求めて獲物を取り込んでもらい事無きを得た。こんな状況だから1本がとても貴重なのだ。
オマツリ解いてから戦線復帰。すると続けざまに
“ドンッ!”
連チャン!しかしコイツも隣のアングラーとオマツリしながら上がってきたが、リーダーを掴んで強引に抜き上げた。これは指4本半ぐらいの良型だ。

ふう、しかし折角掛けてもこれでは上げて来るまでにヒヤヒヤしてしまう。
とにかくストレスの溜まる釣行である。

3本目の獲物は20m巻き上げてクラッチを切ろうとした瞬間に喰ってきた。
すかさずアワセを入れて巻き上げると、今度は友人(仮にA君)とオマツリしながら上がってきた。しかもコイツがスレ掛かりだった為か友人(仮にA君)の道糸を食いちぎりやがった。
不可抗力とは言えなんとなく責任を感じて魚の血抜きを施した後、友人(仮にA君)のリールを手に取り、俺はリーダー結束に慣れていない友人の代わりにラインシステムを組んだ。
なにしろ午前船は実釣時間が短い。なんとしてでも1本釣ってもらわねば俺としても困るのだ!

しかしこの日の尋常ならざるタフ・コンディションは余りにも厳しく、その後俺は1本掛けたが巻き上げ途中にまたまたオマツリしてバラシ、その後4人を巻き込む修復不能のオマツリに見舞われて道糸のカットを余儀なくされ、最早ライン・システムを組みなおしてこの大オマツリ祭に再び参加する気力など残っておらずここでSTOP FISHING。
一方の友人(仮にA君)はその後もアタリの無いまま時間だけが過ぎて行き・・・。
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【釣果】
7時出船、11時沖揚がり
タチウオ3本

【タックル】
ロッド:TENRYU OCEANIA OC581B-4
リール:Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン:PE1号、リーダー:フロロ6号、先糸フロロ40lb

【本日の総括】
いや~、厳しい日並だった。
風とウネリも相当なものだったけど、ここまで酷いオマツリの嵐には忍耐力も限界を超えてしまって途中から全く楽しめなくなってしまった。
しかもお隣りさんはオマツリする度に舌打ちばかりして俺が声掛けてもロクに返事もしないし、マッタク釣りをしに行ったのかストレスを溜めに行ったのか分からない散々な1日であった。
そして初挑戦の友人(仮にA君)には是が非でも1本釣ってもらいたかったのだが・・・。

これに懲りずに折を見てリベンジに行かねばなるまい。ね?

結局その後友人(仮にA君)を自宅に招き、昼からタチウオのフルコースを振る舞い酒を飲みまくって憂さを晴らした。
歯ごたえの良い刺身、ふんわりした塩焼き、熱を加えると身と皮の間がゼラチン質になるしゃぶしゃぶ、いずれも美味!
殊に中骨と身から良い出汁が出るしゃぶしゃぶは、締めの雑炊が尋常でなく旨い。
我々は揃ってカワハギの鍋が大好きなのだが、むしろタチウオの方が鍋に向いている食材なのかもしれないという意見の一致をみた。

次回は処理に困る程釣りたいとこ。
しかしオマツリ地獄を避ける為に、小潮周りを選んで行こうと思うのであった。