2011年初タチウオ・・・1/4太田屋

休暇最終日の1月4日。
軽く遊んで翌日からのオーディナリー・ライフに備えたいところ。

という訳で金沢八景太田屋の午前タチウオ船へ向かった。

横浜横須賀道路の堀口能見台ICを降り、近くのマクドナルドに寄ってまずは腹拵え。
冬タチウオのタナは深く、体力勝負の釣りになるため高カロリーの食事は不可欠なのだ。
そしてついでに用も足そうとトイレへ行くと、
「Oh No!Toilet Flood!!!」
便器が詰まってて足せませんよ、用を!
変なところでミソがついたが、これは凶兆か?

気を取り直して向かいの西友で用足ししてから船宿へ向かった。北東風の落と潮だったので右舷を取りたいとこだったけど予定より遅くなってしまったこともあり先行者が5人もいたのでやむなく左舷トモ二番手の釣り座札を取って出船を待った。

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船には正月らしい飾りものが。

出船直前に小さなハプニングが続いて定時5分遅れで出港した第七太田丸は、10mの北東風を切り裂いて派手な飛沫を上げながら激走し観音崎沖のタチウオ船団を目指した。
30分程の航行で現着してみると先行船団はややバラけ気味。経験的に言ってこれは芳しくない状況である。
暫く探索した後合図があって実釣開始!
水深は80m程で反応が出ているタナが散っているらしく底から30m探れとの船長の指示。
この日は大潮で、船を反応の上に止めていると125gのジグを使ってもラインは結構な勢いで船の下へと流されて行く。結構釣り辛い状況だ。
水深が浅ければ一度巻き上げて再投入すれば良いだけなのだが、80mも巻き上げて再投入するとなると話は別である。
次来る時は小潮周りを選んで来ようと後の祭り的に思いつつ、とりあえず一心不乱にワンピッチ・ジャークを繰り返す。
どれぐらい時間が経ったのだろう、随分と後方にジグが流されちまったなぁ~と思っていたら、
“プツン!”
「プツン?」
スクリューに触れてしまったか、或は神の見えざる怒りに触れてしまったのか、なんと70mのとこで道糸が切れてしまった!
ううう、極めて限定的な可処分所得しか持ち得ない哀しみのヒューマン・キャトル“サラリーマン”である俺には予備のタックルなどという生温いものはなく、則ち船上でまた七面倒くさいラインシステムを組直さなければならないのだ。
そして結構手間の掛かるFGノットしか組んでいなかったら、いつの間にかFGノットしか組めない身体になっていて、暴風・高波の船上で哀しみを堪えながらFGノットを結ぶしかなかったのであった。父よ、母よ、俺を乗り物酔いしにくい身体に産んでくれてありがとう。

風と揺れに苦心しながらもなんとかリーダーを結び直して戦線復帰。
周りも殆ど釣れてないし、前回17本釣った信頼の爆釣ジグもロストしてしまいなんか自信が失くなってきたが、とにかく誘わない事には魚は食わない。

底から20m巻き上げてリールのクラッチを切ると、糸フケが出てジグが全く落下しない。これは!と思ってスプールをサミングして思い切りアワセると、
“ドンッ!”
“キターーーーーー!!!”
このさして面白くもない引き味は間違いなくタチウオだ!
一気に巻き上げて抜き上げるとそれは指4本、90センチは余裕でありそうなナカナカの良型だった!
針を外してバケツで血抜きをしてから再開。

その後もバイトはたまにあるのだが、どうも食いが浅いようで上手くフッキングに持ち込めない。
これは活性がかなり低いということか?

試しにリーリング速度を落として、時折ポーズも入れてみた。
するとジグを止めた瞬間引ったくるようなアタリがありすかさずアワセると、
“ドンッ!”
“2本目、キターーーーーー!”
狙い通りに掛かった1本、こういうのって嬉しい!型も文句なしだ。
素早く血抜きしてジグを再投入。
すると着底する前にコンコンとしたアタリがでて糸フケが。アワセてみると
“ゴンッ!”
“連チャンでキターーーーーー!”
なんか引きがおかしいなと思いつつ一心不乱に巻き続けてたら、水面に現れたのはなんとトラフグ!ジグのアシスト・フックがしっかりと口を貫通していた。
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いや~、フグ釣りでも一度も掛けたことのないトラフグがメタル・ジグで、しかも水深80mの深場で釣れちゃうなんて!!!こいつは春から縁起が良い。(もしアタっちゃたら縁起悪いなんてもんじゃ済まないんですけどね、えへへ(*^.^*))

時折型は見るものの全般的に低調で、船は船団を離れ北西に移動し、猿島の南方水深70m程のところを攻めた。
ここにも魚影はあるようなのだが活性が低い状況に変わりなし。
それでもスローなジャークが効いてポツポツとアタリはあり、地味ではあるが確実に数を伸ばしていった。

“ズドンッ!”
この日6本目の獲物は一際強いアタリで引きも強い!こりゃ幻のドラゴン級か!?
しかし巻き上げ途中で道糸が謎の高切れ、タチウオをナメててドラグを締めすぎちゃったかな?
回収してみるとラインは更に20m程が失われたようだ。残るラインは90mと少し。
もう一度高切れしたら釣り終了になっちまう!
この日二度目の船上のリーダー結束作業を行い(お陰で波があろうが風が強かろうが素早く結べるようになった気がする・・・)戦場復帰、そうそう、ドラグも少し緩めておかねば。

潮が緩んでかなり釣り易くはなってきたのだが、今度は反比例するかのように魚の活性が一段と落ちてきた。
折角苦労してリーダーを結び直したのだからせめて1本追加したい!

アタリ・カラーをロストしてしまった為に色々とジグを変えまくったのだが、オレ金の100gジグに変えた途端、
“ドンッ!”
“キターーーーーー(^o^)ーーーーーー!!!”
これがタチウオらしからぬ強烈な引き、一気に巻いて抜き上げるとそれは指5本のメーター超えの良型だった!
このジグあたりかも!と思ったのだが、それ以降はアタリすらもなく11時の沖上がり時刻を迎えた。
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【釣果】
7時5分出船、11時5分沖揚がり
タチウオ6本
トラフグ1尾

【タックル】
ロッド:TENRYU OCEANIA OC581B-4
リール:Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン:PE1号、リーダー:フロロ6号、先糸フロロ40lb

【本日の総括】
魚影はあったようだが食いが渋く、6本。船中釣果も0~6本と渋めであったが良型が揃ってこれだけ釣れれば実家への差し入れも含めて食べるには充分。

さて、良型タチウオに思わぬトラフグ、これは夕食が楽しみ。

とらふぐは身欠きにしてからテッサに。
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タチウオは糸造りと厚めのスライスにして…。
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メイン・ディッシュはタチウオのしゃぶしゃぶ!
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中骨と昆布で丁寧に出汁をとると最高に旨い!
シメの雑炊も激ウマでついつい酒を飲みすぎてしまった。

冬タチウオのシーズンも残り僅か、これはもう一度行かねばなるまいなあ・・・。