風裏釣行記・・・12/26野毛屋

クリスマス寒波などというものがやってきて連日西の強風が吹き荒れ、各地で休船が相次いだ週末。
しかし八景沖という究極の西風の風裏をポイントとする野毛屋のフグ船はどれだけ吹こうとも何等影響を受けないのであった。

6時半頃船宿に到着すると、辺りは人でごった返していた。
やはり考える事は皆さん同じなのかと思ったら、混んでいたのはフグ船ではなくアオリ船、30枚以上ある釣座札が殆ど無くなっていた!
この風じゃあ竹岡まではとても行けないと思うのだが・・・。

前回乗船時には小型1尾と大撃沈、今日はなんとか3尾、そしてキロ・オーバーの良型を1尾でいいから上げたい!と控えめな目標をたて、静かに燃えながら出船を待った。
そして定時に出船した船は、あっという間に港前のポイントへ。

アカメはショウサイのように群れを作らないのか、連発シーンは殆どない。
その為か船は何度も細かくポイント移動を繰り返す、正に拾い釣りの様相だ。

時折船長から「型出した」とか「デカイの釣れた」とアナウンスがあるのだが、
どうも釣果は左舷側に偏っているようで、俺の陣取る右舷では暫くの間釣れない時間帯が続いた。

それは開始から2時間以上経った10時頃の事だった。
しゃくってステイしたロッドに明確なアタリ!あれ?こんな時はどうすればいいんだっけ?
軽くパニクりながらセオリーを思い出し、アタリが途切れないようゆっくりカットウを着底させてから合わせると、
“ゴンッ!”
しかしチップしただけで針掛かりしない!
もう一度3秒待ってからアワセを入れてみたがフグはいずこかへ去って行ったようだ。
う~ん、型良さそうだったのに残念!

負のイメージを引きずると釣れなくなるのが釣りというもの、ここは後ろ向きな性格は封印して切り替えて行こう!
“ゴンッ!”
“本当にキターーーーーー!!!”
エセ・ポジティブ作戦が奏功したのか、空しゃくりした竿が衝撃と共に弧を描いた!
上がってきたのは本命アカメではあったがサイズは30センチに満たないごくごく普通。
まあいいや、1尾釣って気が楽になったし次こそ大物を!

・・・。

・・・。

・・・(-_-メ)。

諦めてしまうと釣れないのも釣りだが、釣ってやろうという欲望が剥き出しだと釣れなくなってしまうのもまた釣りというものなのでゴザイマス。

飄々とした人の方が数釣っているように見えるのは、決して気のせいではないのだろう。

その後2時頃に同様のサイズを釣り上げたままで沖上がりの時刻を迎えてしまった。
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またもや完敗。

ああ、こんなことならことならアオリ船乗った方が良かったかな?などと邪しまなことを考えてしまったが、港に戻ってみればアオリ船は早上がりして既に帰港していた。
不審に思ってまだ第二忠丸の操舵室にいたキャプテン勇治に様子を尋ねてみたら、前夜暴風が吹き荒れた影響か何処に行っても全くイカがのらず、なんと船中3杯(!)の今シーズン最悪の釣果だったとのこと。
更にウイリー船に至っては現場に着いたら波風酷すぎて道具を入れることなくUターンしたそうだ。
う~む。フグ船で正解だった・・・。2尾釣れただけ良かった・・・。
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勾玉(まがたま)みたいだな、コレ…。

【釣果】
7時15分出船、15時沖揚がり
アカメ(ヒガンフグ)2尾
(外道イイダコ、シロギス)

【タックル】
ロッド:マニアス・フグリミテッド170
リール:カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1号

【本日の総括】
ショウサイと同じように釣っていたのだが、この日チップだけで掛からないケースが結構あった。大型アカメは皮も固そうだし、ショウサイ釣りよりもしゃくりは強めでストロークも大きめが良いのかな?という疑問が少し残った。
同じエギングでもスミイカとアオリでは随分誘い方が異なるし、そういう意味では同じカットウ釣りでもアカメとショウサイで誘い方が異なったとしても何等不思議ではない。

さて、刺身で食べるには4~5日寝かさねばならないアカメだが、鍋にするには当日でも全く支障がない。
中骨から良い出汁が出るし、ハリのある身は煮崩れせずにホクホクで激旨。
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2度の撃沈で気分は萎え気味だったけど、これ食べちゃうと次こそ1kgオーバーのデカアカメをなんとか釣りたい!と闘志が湧いてくるのであった。