フグハギチリ・・・10/23野毛屋

一向に上向かない湾フグ戦線であったが、気温の低下と共に鍋料理への欲求が高まっていた俺は物怖じせずに野毛屋へと向かったのだった。

この日は波乱の幕開け、横浜横須賀道路の堀口能見台ICを折りた途端にタヌキを轢きそうになってフルブレーキで回避するプチ・アクシデントに見舞われ冷や汗をかいた。後続車がいたら恐らく追突は免れなかったと思われ正に危機一髪!果たしてこれは吉兆か凶兆か?

低釣果が続いているのでさぞかし空いているかと思いきや、16名が乗船し盛況の第一忠丸。みんなフグが食いたいのね。
出港の際に波が高いので全員キャビンに入るよう指示があり、程なくフル加速してポイントへと一直線に向かったのだが、あれれれれ?船は遥か南に海保をのぞみながら中の瀬を東に疾走している。こ、これはもしや・・・。
はたして行き先は大貫ではなく木更津であった。7月の白子の時期も大貫沖が不振で木更津を攻めていた時期があったが、う~ん、これは状況は予想以上に厳しいということか?
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アクアラインが見えてます。

大貫同様無数に海苔網が張り巡らされた木更津沖、水深7m程の浅場にアンカーを下ろして実釣開始。

開始1投目でまずイイダコが釣れ、続く2投目に早くもアタリ到来!はやる心を押さえてソフトにアワセると「ガッ!」とチップして掛からず。ダメかなと思いつつカットウを着底させてもう一度しゃくると、
“ゴンッ!”
“キターーーー!”
上がってきたのは25センチ程のアカメだ!本命ショウサイではないけど鍋の具材には最適のターゲット、そしてこれが船中第一号のフグだった。

その直後にもまたアカメが掛かったものの抜き上げと同時にフックアウト、3尾目も続けざまに掛かったのだがこれはサバフグであった。

しかし悪くないペース、なんだか今日いけそうな気がする~~~!(そういえば最近エロ詩吟の人見なくなったな。)

・・・。

・・・。


異常アリアリの湾フグ戦線、そんなにアマイものではなかったのでゴザイマス。

その後場所を転々とするもアタリらしいアタリもなく、全く釣れなくなってしまった。

業を煮やした船長は11時前に大貫への移動を宣言し40分程疾走した。


大貫では海苔網の間を縫うようにフグの群れを捜す反応釣り。
釣りを再開して暫くすると周りではポツポツ釣れ始めたのだが、あれあれあれ?
何故か俺釣れない。
気分転換にカットウ変えてみようと思って仕掛けを上げた途端に両隣でダブル・ヒットとか、周りで連発してる時に喰わせ針にサバが掛かっちゃって手間取ったりとか、なんか間が悪いというか手が合わないというか、上手くはまれない!

そして不思議なもので気持ちが焦れば焦るほど釣れなくなってしまう。あああ、俺修業が足りないっ!

それでも何とかアカメ1尾とショウサイ1尾を追加、いずれも30センチ級の良型であった。

2時頃からはカワハギの猛攻が始まり、仕掛けを落とすと同時に餌がボロボロにされるという事を繰り返した。
しゃくり上げてステイした状態でも容赦なくカワハギが餌を啄んでくるが、その薄っぺらい人間性じゃなくて姿形のせいか、なかなかカットウ針には掛からないし、たまに掛かっても掛かりが浅くて巻き上げの途中でバレてしまう!

試しにしゃくりの感覚を短くしてみたら、おっとカワハギが4連チャン、しかもその内1枚は30センチ超の尺ハギだ!狙っても中々釣れない苦手なターゲットのカワハギが外道で連チャンとは複雑な心境であった。

と、このままタイムオーバー。
なんとかおかずの確保は成功したのだが・・・。
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沖揚がりなう。

【釣果】
7時15分出船、15時沖揚がり
ショウサイフグ1尾、ヒガンフグ2尾
(外道にサバフグ、アジ、サバ、イイダコ、シロギス、トラギス、ヒイラギ、カワハギ)

【タックル】
ロッド:マニアス・フグリミテッド170
リール:カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1号

【本日の総括】
ここのところ釣行の度に平均以上には釣れていて、コツを掴んだかな?と思っていたフグ釣りだが見事に撃沈。理由は良く分からない。これも釣りの奥深さの一面ってとこか?

釣った獲物は実家に持って行き、フグとカワハギの刺身と、フグとカワハギの鍋を作って年老いた両親に振る舞った。
フグとカワハギ双方のアラから出るダシは濃厚で臭みもなく激旨だった。
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カワハギの肝醤油で食べるフグ刺しは絶品!間違えてフグ肝使わないで下さいね~~~。

それと驚いたのが祖母の代から代々伝わる実家の鋼の包丁の切れ味だ!
60年以上昔の包丁だと言うのに、その切れ味は凄まじく、重厚な見た目と相俟ってウチのステンレスの包丁とは別次元の存在感だ!実家に寄生していた時には料理などしたことがなかったから全く気が付かなかった。ああ、これで真鯛を捌いてみたいなあ・・・。

冬のボーナスが支給されたらあれこれ釣り具に注ぎ込むのは止めて、良い包丁を買うべきなのかもしれないと思った。
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「カワハギ美味しかったです。」―実家の猫・談