病み上がり釣行…9/19羽田「かみや」

「9/12(日)にタイラバに行こう」と釣り友のDDVセンパイからお誘いがあったが、前日の11日に突如38度5分の熱を発症してしまった。
慌てて病院へ行ったものの症状は悪化の一途を辿り、当の12日には39度7分まで上昇、更に咽喉が腫れて膿んで出血し水を飲むのも一苦労という状態に。
結局会社も月、火2日間休む羽目に陥り、十数年ぶりの酷い風邪となってしまった。

持病があるので通院は欠かせないものの風邪で病院へ(それも2回も)行ったのは多分7~8年振りで、病気で会社を2日続けて休んだのは恐らく社会人になってから初めて。
う~ん、これも本厄効果の為せる業なのだろうか?
目に見えぬ理不尽なものに支配されるのが癪なので未だに“厄除け”には行っていないのだが、冷静に考えてみれば“四十肩”に始まった今年は例年に無いくらいに災難に見舞われている気がしないでもない。

今年も残すところ3ヵ月半。無事に乗り切る事が出来るか、更なる厄災に見舞われて厄除けに駆け込む事となるかは神のみぞ知るところだ。


さて、三連休である。
ここは釣りに行って体力の回復とメンタル・ヘルスのケアを図らねばなるまい。

幾つかの選択肢の中から俺が選んだのはタチウオのジギング。
最近タナが100m前後まで下がっているそうで体力使いそうだが、もう気温も下がっているし、むしろ病後のリハビリには丁度良い運動になると思い、「かみや」へGO!

13人の客を乗せ定時7時に出船した船は一路下浦沖を目指す。
羽田からだと1時間15分程の航程だ。

海は非常に穏やかで、天気は良いが暑くもなく絶好の釣り日和!クルージングしているだけでも気持ちのイイことこの上ない!
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船上からアクアライン風の塔”を望む。良い凪だ。

さて下浦沖に着いてみればアレレ?船団が小さい。
どうもタチウオの群れ自体が小さく散らばっているようだ。

合図があって実釣開始!
水深は90m、底から15mまでの間に反応があるらしい。

潮流れは緩く、仕掛けはほぼ真下に落ちて行く感じ。これなら水深が深かろうと釣り易い。
ジグの着底を確認、ワンピッチ・ジャークで巻上げを開始した刹那、
“ドンッ!”
“いきなりキタ――――――――――――――――!”
底から5mぐらいでジグにじゃれつくようなバイトがあり、そのままフッキング!しかしここから取り込みまでが長い!
銀色に輝く魚体が海面まで上がって来た頃にはもうヘトヘトだったが取り込んだ魚は指4本の中々のサイズ、兎にも角にも1投目で本命キャッチとは幸先がいいぞ!

更に同じ流しで2本目もキャッチ!しかもこれも指4本、目測1m程の良型だ!

前回は20本も釣れてその後の処理に結構困ったんだよな。今日はそれ以上に釣れちゃったらどうしよう?
などと要らぬ心配をしていたら、その後全くアタリがなくなった。
マッタク、毎度の事だが要らぬ心配などするものではない。

船全体を見渡しても、ミヨシの餌釣り師がたま~に釣る程度。ジギンガー達は深い水深に苦労しながら必死にワンピッチ・ジャークを黙々と続けるも、誰も釣れない状況が続いた。

釣れないディープ・ジギング。
それは苦行であり、精神修養であり、人生経験であり、厄払いである。
いや、最後のは違うかもしれない。

3時間以上、俺のジグには魚が掠りもしなかった。

それでも俺は100mの水深で一心不乱にジグをシャクリ続けた。

「そんなにあくせく努力したって報われるとは限らないじゃない!」
「それはそうだよ。」
「じゃあなんでそんなにムキになって頑張るのよ?」
「・・・。」
「ほうら、答えられないのね?」
「…。それはね、大事なのは結果じゃなくて過程だからなんだよ。」

やばい、釣れなさ過ぎて脳内で一人芝居が始まってしまった!

船長もそんな不穏なムードを察知したのか、
「駄目だ、下浦諦めて観音沖行ってみますから。」とアナウンス、船はフル・スロットルで北上を開始した。

観音崎沖には下浦よりも大きめの船団が出来ていたが、船はムギュムギュ状態というよりはやや散らばり気味。
水深は有難いことに60m前後と深いことは深いけど下浦に比べればはるかにマシだ!
最初の流し、下から25m程を繰り返し探っていたら
“ドンッ!”
“久々にキタ――――――――\(*T▽T*)/――――――――!!!
手応えバッチリ、これは良型に違いない!
しかし20m程巻いたところで
“プツン…”
“切れた―――――――ヾ(*`Д´*)ノ"――――――――!!!
回収してみれば40lbの先糸がスパッと切れていた。恐るべし、タチウオの歯…。

先糸何箇所かに歯に触れたような痕跡が認められたので、思い切って先糸を全カットし結び直してから現場復帰!

そこからは、ポツン、ポツン、と釣れて14時半沖揚がりとなった。
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【釣果】
7時出船、14時30分沖揚がり
タチウオ 6本

【タックル】
ロッド:TENRYU OCEANIA OC581B-4
リール:Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン:PE1号、リーダー:フロロ6号、先糸フロロ40lb

【本日の総括】
船中は13人で0~17本の合計83本。17本釣ってた餌釣りの方は余程手が合ったのか後半入れ食い、周りの友人達も呆れるほどだったのに、一方同じ餌釣り師でボウズも2名。本当に釣りって不思議だ。

前回の釣果の記憶が俺を贅沢にしていたが、良型揃いで6本も釣れれば食べるには充分、天気も海も最高だったし、適度に体力も使ったし、病み上がりのリハビリとしては最高の一日であった。

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食って旨いのもタチウオの魅力だ。

細切りにした刺身に大葉を刻みポン酢をかけると最強のつまみに早変わり、そして皮を強火で炙ってから氷水でしめたもの(呼び名がワカラン…)は柚子胡椒とポン酢で食べると昇天必死の旨さだ!


夏場の浅い場所で釣れていた頃に比べると、魚のアベレージ・サイズは格段にアップしたようだ。
体力は使えど、釣れた時の“報われた感”も段違い、食べても美味しいし、また行きたくなってしまう。
但し行くなら小潮周りに限るけどね…。