強風波浪注意報・・・9/7野毛屋

9月末までに消化しないといけない夏季休暇が3日余っている事に気が付いた。

スケジュール帖が真っ白だった9月7日火曜日、緊急夏季休暇を取得して金沢八景野毛屋へ向かった。

鯛にするか、フグにするかで悩んでいた前日、地元のスーパーで賞味期限切れ寸前の甘海老が半額で叩き売られていたのを発見、この瞬間にフグ釣りに決定!

6時頃に船宿に着いて見れば先行者は6名だったが、狙っていた左舷ミヨシの釣座がまだ空いていた。ラッキー!喜々として釣座札を取り受付を済ませたが、この判断の誤りには後程気付く事となる。

最終的には10名の客を乗せて定時5分前に出船した第一忠丸は大貫沖を目指した。
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10m以上の風が吹いていた割には海は穏やか。


スローダウンした船はしばし探索した後に停止、船長は迷いなくアンカーを下ろした。

合図があって実釣開始!
潮流れは全く無く、仕掛けは真下に落ちていく。潮が効くまで魚の活性は低いかな?と思いながらしゃくっていたら、
“ゴンッ!”
衝撃と共に空しゃくりした竿がいきなりしなった。
“キターーーーーーーー!!!”
なんと1投目でヒット、幸先いい!
グイグイと引きも強烈、上がってきたのは30センチはあろうかという良型の本命・ショウサイフグだ!

餌を付け替えて2投目、するとすぐに明確なアタリ!アワセを入れて巻き上げると食わせ針にフグが掛かっていたがこれはサバフグ。サイズも小さめだったので迷う事なく即リリースした。
いやあ、今日は爆釣かな?100尾くらい釣れちゃったらどうしよう?などと要らぬ心配をしていたら、それ以降パッタリとアタリが途絶えた。マッタク、要らぬ心配などするものではない。

2尾目を釣ったのは実に1時間半以上後の9時半頃だった。
まあいい。
この日は10時に潮変わり、下げ潮が流れれば俺の釣座が潮先になるのだ。ムフフ。

そして10時を過ぎると同時に潮が流れ始めた。上げ潮が・・・。
「上げ潮?」
戸惑う俺などに構うことなく、上げ潮はどんどん速くなっていった。
不審に思って携帯で潮時表をチェックすると
「!?」
俺が手帳に記した「10:07満潮」は、「10:07干潮」の誤りだったのだ!道理で左舷に客が少ない訳だよ!

潮先のはずが一転、俺の釣座は完璧に潮上になってしまった。カットウをフルキャストしても、潮が速くてあっという間に目の前まで流される。そして更に仕掛けはどんどん船の下へと流されていく。全く釣りにならねえ!

潮流れに比例して魚の活性は上がってきた。
しかし朝からの暴風、そして次第に波も高くなり船は大揺れ、さらに速潮で着底したカットウが転がり、底ダチを取るのも苦労するようになってきた。
こうなるとアタリが取り辛く餌だけ取られたり、折角掛けても掛かりが浅いのかバラシが激増!
船長が時折マイクでコツをアナウンスしているが暴風の風切り音で聞きとれねえ!
三連続で掛けたフグをバラシた後に、とうとうたまり兼ねた俺は船長に直接指導をお願いに行った。
すると操舵室からわざわざ出て来てくれ、実際に俺のタックルを使って速潮対策を伝授してくれたのだった(見かけによらず非常に親切なのだ)。

アドバイスを素直に聞くと(誤解されやすいが元来素直な性格なのです)、確かに底ダチが取りやすくなり、カットウも流され難くなった気がする。
すると次第にアタリも取れるようになってきて、それからはポンポン良いペースで釣れるようになってきた。
掛けた瞬間根掛かりと勘違いするような特大(トラフグかと思ったのに違った・・・)も混ざり、20センチ以下のチビは自主規制でリリースする余裕まで生まれたのだった。

微細なアタリをキャッチして掛ける。アオリやタイラバとは正反対だけど、この繊細な釣り故の面白さは病み付きになる。

結局朝一でアンカーを下ろした場所から一度も移動することなく魚は釣れ続け、14時に余裕の早上がりとなった。船中は8~36尾、俺は小さいのを3尾リリースしたがそれでもクーラーには24尾ものフグが入っていた。
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【釣果】
7時15分出船、15時沖揚がり
ショウサイフグ24尾(リリース分除く)
(外道にサバフグ、ハゼ、ヒトデ)

【タックル】
ロッド:マニアス・フグリミテッド170
リール:Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン:PE1号

【本日の総括】
凡ミスで不利な釣座を取ってしまったけど、結果的にはそのお陰で新たな釣り方を学び一皮剥けた感じがする。悩んだり迷ったりしたら船長に聞く。やはりこれが一番だと改めて思った次第。
釣り方のひきだしも増えてきたし、ますますこの釣りにハマッテしまいそうだ。

さて、家に帰ったらまずは道具を片付けて、直ぐに捌きにとりかかる。
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夕食のメニューは焼きフグにテッサ、残りは漬けと味噌漬けにして後日のお楽しみ。
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釣って楽しい、食って旨い、なんとも贅沢な大人の休日だなぁ。

さ、後は真鯛を釣るだけなのだが…。