夏の終わり・・・8/29羽田「かみや」

猛暑が続いているのは陸だけではなく海も一緒、東京湾の海水温も30度近くまで上昇している。
人間同様お魚さんも大変なのかもしれない。

それでも夏が終わりに向かっている事は間違いなく、4時半に起床すると一頃と異なり辺りはまだ真っ暗だ。
そして一時は浅場に群がっていたタチウオも随分深く潜ってしまったという。

手遅れになる前にもう一度狩りに行っておこう！という訳で我が釣り友DDVセンパイと共にかみやのタチウオ船に乗り込んだ。

ここのところタチウオの群れの動きが読み辛いようで釣果が安定していないが(事実我々が乗船した前日は3～7本、船中21本と撃沈気味だった)この日は14人ものアングラーが集まった。そして言うまでもなくジギング、LT餌釣り、電動餌釣りと三種混合船、これが後々我々を、特にDDVセンパイを苦しめることとなる。

最初のポイントは第二海保北側の水深17mのポイント。ミニ船団も形成されていたが魚影は薄いようでアタリがない。
何度か流し変えて探索するも、船中で1本しか揚がらなかったので観音崎沖へと移動。

こちらは航路周りに大船団が形成されていた。水深は80m、そして上の潮がかっ飛び80gのジグでは釣りにならない！
サブ・タックルに持ち替えてジグは120gに変更、この作戦が奏功した。

ジグを着底させ、ミディアム・テンポのワンピッチ・ジャークで巻いているとポツポツと魚が食ってくる。まあアタリかと思ったらオマツリだったというケースも多々あったし、バラシも結構あったけど、俺のクーラーは順調にタチウオで埋まっていった。

過去2回の釣行ではいずれもボウズ、「タチウオと縁が無い」とお嘆きだったDDVセンパイも順調に釣れて一安心。
しかしこの日のDDVセンパイはタチウオ以上に2つ隣の餌釣り師と手が合ってしまい、オマツリを繰り返していた。
何回目かのオマツリではその餌釣り師が自分の仕掛けと間違えて(と本人は言っていた・・・)あろうことかDDVセンパイの道糸を切ってしまい、PEラインを50m近くも失ってしまうというハプニングも発生した。
怒りを押し殺して大人の対応をしていたDDVセンパイ、俺もかつてカワハギ船で全く同じ目に遭った経験があるので彼の気持ちは良くわかる。
かつて理解の無い上司に提出した書類を「作り直せ。」と言われて激昂し、その上司の目の前で件の書類をビリビリに破いてみせたアグレッシブなDDVセンパイの姿は今やもうない。
彼は、いや、我々は大人になったのだ、きっと。

その後も船は速潮の80mダチを攻め続ける。
当然オマツリは頻発するが、それでも船のどこかしらでタチウオが上がり続けた。

そして潮が緩んで釣り易くなってくると今度はタチウオの活性が下がり全く釣れなくなってきた。まるで人生の縮図のようだ。

船は観音崎沖の航路に見切りをつけ、第二海保南側の水深40mポイントに大きく移動した。

ここにもミニ船団が形成されていたが活性が低いのか魚影の薄い群れなのか、たま～に誰かが釣れるといった釣れ方だった。

しかしここでサプライズ。
潮回りの合図があったのでジグを高速で回収してたら“ガツン！”と引ったくるようなバイト、そしてガチガチに締めたドラグからラインが放出された！
「青物じゃないか！」
船長も操舵室から出て来てくれたが、姿を現したのは40cmを悠に超える大きな丸々太ったサバだった！見るからに旨そう！(実際シメサバにしたらスゲエ旨かった。)

結局この周辺で2時半まで粘り、そのまま沖上がりとなった。

【釣果】
7時出船、14時30分沖揚がり
タチウオ　20本
サバ　1尾

【タックル】
①
ロッド：ZENITH零式 LIGHT G-TOP　L　
リール：スピードマスター201
ライン：PE2号、リーダー：フロロ40lb
②
ロッド：TENRYU OCEANIA　OC581B-4
リール：Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン：PE1号、リーダー：フロロ8号

【本日の総括】
この日の釣果は船中5～20本の合計134本、タチウオに縁が無いとお嘆きだったDDVセンパイも(色々あったにせよ)ツ抜けを果たし、W本厄の負のツインパワーが揃い踏みした割には充分過ぎる釣果となった。よかった。

家に帰り道具を片付けて魚を捌く。
タチウオは捌くのが簡単かつ旨いのも魅力だ。

まずは刺身を細切りにして大葉と合えたもの。旨い！

そして皮を強火で炙った後氷水でシメてみた。旨い！

この日のメインは季節外れのタチウオのしゃぶしゃぶ。非常に旨く、家人にも好評であったが、生憎と写真を撮り忘れてしまった…。

タチウオの爆釣で2日前にバラしてしまった真鯛の悔しさを紛らわすことが出来た。
サンキュー、タッチー！

でもこの悔しさは本命を上げることでしか晴らせないんだな。