フジロック観戦記

暑がり・汗かき・虫嫌い。
歩くの嫌い、山も嫌い、簡易トイレで用を足すなどおぞましい。


スペック的には夏フェス不適格な俺だが、それでも今年もフジロックに行ってしまった7月31日土曜日。

山は涼しいかもしれないと思い長袖シャツなぞを羽織って家を出たものの、越後湯沢駅に降り立ってみれば東京を上回るような猛暑。
シャトルバスを待っているだけで汗が吹き出す。
そして満員のシャトルバスに揺られ揺られて会場の苗場スキー場に到着、標高が高くなった分気温も下がるかと思いきや、やはり猛暑。
受け付けでリストバンドを受け取った俺が最初にしたことと言えばビールを飲むことだった。

人心地ついてから、真っ直ぐホワイト・ステージに向かい、オープニング・アクトの怒髪天を待つ。

増子直純の「GOOD MORNING苗場」の声と共に定時に演奏スタート。考えてみれば西荻窪のwattsで観て以来だからもう7、8年振りか?
相変わらずの“名人芸”とも言うべきパフォーマンス、大いに笑い、楽しんだ。
ついつい増子さんばかりに目がいきがちなのだが、サオ隊二人は本当に良い演奏をしていた。出音も最高。いやいや、良かった。ハイライトは榊原郁恵「夏のお嬢さん」のカバーだった。

ステージが終わればまたビール。あ、コレ熱中症対策ですから。

続いて登場したのがbloodthirsty butchers
フェスで観る彼らは第一回RISING SUN ROCK FESTIVAL以来。その時は最後の「7月」と同時に朝日が昇り始め、一生忘れられないライヴ体験になったのだが、この日の彼らも凄かった。
1曲目「フランジングサン」からほぼMCもなくひたすら曲を繰り出す。
プールサイド、curve、ファウスト、2月、ocean、そして「今日は7月最後の日。ギリギリ間に合いました。」という吉村秀樹のMCとともに「7月」のイントロが始まると会場が揺れた感じがした。
“星も泣いてる、僕も涙止まらない”という歌詞と同時に空が泣きはじめ、雨粒が落ちて来た時にはこのバンドに神懸かったものを感じずにはいられなかった。
俺も泣いた。山の中で浴びる轟音がここまで心地良いものだと初めて知った。
圧巻の7曲40分、ここで早くも俺は燃え尽きた。

ビールを飲んでからグリーン・ステージに移動。ちょっと楽しみだったKULA SHAKER、クリスピアン・ミルズは相変わらずスマートでデビュー当時からルックスが衰える事なくカッコイイ!
しかし雨が本降りになってきたのと、既に燃え尽きて放心状態だったのでここでリタイア!

イメージ 1
越後湯沢に戻って蕎麦とビールで遅目の昼食をとり、そのまま新幹線の乗変をして帰路についたのだった。


日本酒はどちらかと言えば苦手な俺だが、折角米ドコロに来たのだから帰りのドリンクはコレ!
イメージ 2



そういえば去年のフジロックでもMELVINSとBAD BRAINSの2バンド観ただけで帰った事を思い出した。

…やはり俺はフェスには向いていないらしい。